北イタリアを舞台に友情ドラマ紡ぐ「帰れない山」、三上博史が特報のナレーション担当

第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた「帰れない山」の特報とポスタービジュアルが解禁された。

パオロ・コニェッティによるベストセラー小説をもとにした本作。北イタリアのモンテ・ローザ山麓を舞台に、都会育ちで繊細な少年ピエトロと野性味たっぷりの牛飼いブルーノの友情と、やがて大人になった2人の再会が描かれる。主人公ピエトロ役でルカ・マリネッリ、親友ブルーノ役でアレッサンドロ・ボルギが出演。「ビューティフル・ボーイ」のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲンと「オーバー・ザ・ブルースカイ」の脚本に携わったシャルロッテ・ファンデルメールシュが監督を務め、「TITANE／チタン」の撮影監督ルーベン・インペンスが撮影を担当した。

YouTubeで公開された特報には、紀行番組「小さな村の物語 イタリア」でも語りを担当する俳優・三上博史のナレーションが収録されている。三上は「すべてをセリフにしないことで、観ている観客を無理にレールに乗せようとしない。心地よい沈黙というのか、余白といえばいいのか、この作劇の手法がとても好きでした」と本作についてコメントした。

「帰れない山」は5月5日より東京・新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。

三上博史 コメント

すべてをセリフにしないことで、
観ている観客を無理にレールに乗せようとしない。
心地よい沈黙というのか、余白といえばいいのか、
この作劇の手法がとても好きでした。
自然の風景も丁寧に撮られていて、観ていて気持ちが良い。
みんな正解を探そうとして生きるんだけれど、
もしかして間違うことが連続の人生の方が、
得るものが遥に多いような気がしてるんです。
そこには正解がないかもしれないし、一生かけても見つからないこともある。
けど、自分ときちんと向き合うことが大切ですよね。
是非、この雄大な風景の世界に没頭してみてください。