「アイスと雨音」や連続テレビ小説「エール」で知られる
本作は自分1人で生きてきたつもりの主人公・熊野遥風が、母の死をきっかけに疎遠になっていた兄姉たちと再会する社会風刺エンタテインメント。事業立ち上げのための資金集めに苦戦していた遥風は、兄姉たちに実家を売って現金化することを提案する。興味のない姉と、断固反対する兄と弟。とある理由から野望に燃える遥風は、家族を実家から追い出すため“家族自立化計画”を始める。「東京バタフライ」の
クラウドファンディングの始動に合わせ、遥風を演じた森田は「熊野家のそれぞれにある物語が私は大好きです。撮影期間の私がそうだったように、未熟な自分さえ受け入れ向き合う時間を、この映画を通して作って欲しい。そして差し出してくれる手を握り返せるように。監督やスタッフさんとも丁寧に作ったこの作品を、皆様のお力を借りて、一歩一歩遠くまで届けたいです。どうぞ宜しくお願いします」と語っている。特報もYouTubeで公開中。
森田想 コメント
本作にて熊野遥風役を演じました、森田想です。家族の話はとても繊細で、私はちょっぴり苦手です。向き合うには照れ臭く、むず痒くなったり、胸が締め付けられたり。一人でそれなりに生きているつもりでも、周りに居てくれる誰かに支えられ、自分だけを見つめている人生では気付けないことがあるのに。リハーサルや撮影を通して、くすくす心の奥でにやけてしまうほど魅力的で頼り甲斐のあるキャストの皆さんと過ごした家族としての日々、そんな皆をせっせと巻き込む遥風の猛進さは、演じていて清々しいほどでした。熊野家のそれぞれにある物語が私は大好きです。撮影期間の私がそうだったように、未熟な自分さえ受け入れ向き合う時間を、この映画を通して作って欲しい。そして差し出してくれる手を握り返せるように。監督やスタッフさんとも丁寧に作ったこの作品を、皆様のお力を借りて、一歩一歩遠くまで届けたいです。どうぞ宜しくお願いします。
佐近圭太郎 コメント
タイトルにも込めましたが、私は自分から見えている世界だけを信奉し、その他の世界への想像力がない人や、その振る舞いに対してずっと違和感を感じてきました。というより、今作の制作を通して、自分が心の奥底で抱いていた違和感に気づいた。というのが本音です。
また、「何かを成し遂げるためには犠牲は必要だ」と時折耳にするフレーズがあります。これは自己犠牲の範疇ならば自由ですが、他者を巻き込んだ上で、これを前提化することは自己実現を目的とした欺瞞であり、ただの暴力でしかないぞ!という怒りに近い気持ちがふつふつと込み上げてきた結果、「わたしの見ている世界が全て」という物語が立ち上がりました。みんなが色んな思いや葛藤を抱えて日々を生きてるし、それは決して他者から簡単に見えるものではないという想いを込めた映画です。
この想いを、東京のみならず、全国に暮らす人々と分かち合うことができたらこんなに嬉しいことはありません! より多くの方々に本作を届ける本プロジェクトへのご支援の輪を、皆様と共に広げさせていただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます!
森田 想 @kokoromorita
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