ドキュメンタリー映画「
2011年3月11日に起きた東日本大震災で、学校で唯一、多数の犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校。行政の対応には誠意が感じられず、嘘や隠ぺいがあると感じた一部の親たちは市と県を提訴することに。「ただ真実が知りたい」という思いで奔走する親たちが延べ10年にわたって記録してきた膨大な映像を、監督の
本作が長編初監督作品となった寺田は「共感しやすい感動的な奮闘ストーリーがある映画ではありません。起きた事実を記録しているため、見ていて、苦しく、つらい場面があるかも知れません。それでも『誰にも同じ思いを二度としてほしくない』と闘った親たちの生き様を、劇場で多くの方々と一緒に観ていただければ嬉しく思います」とメッセージをつづっている。
また本作を鑑賞した教育評論家の
寺田和弘 コメント
「裁判なんてしたくなかった」これは原告となった遺族の声です。
なぜ遺族は裁判に踏み切らざるを得なかったのか。画期的と言われる仙台高裁判決を社会はどういかしていくのか。こうした思いから、「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たちを制作しました。
映画は、津波が大川小学校を襲った後、わが子を見つけるために保護者が必死になって駆けつけた、その日から始まります。「あの日何があったのか」「なぜわが子が学校で最期を迎えたのか」ただそれだけを知りたくて、石巻市教育委員会の説明会や事故検証委員会などに出席し、遺族は様子を記録し続けました。この映画は、遺族が撮影してきたその映像記録を軸に描いています。
この映画を通じて、裁判で闘わざるを得なかった遺族の苦悩、子どもが生きるはずであった人生を生きなければと葛藤し続け、前を向き始めた姿を知っていただきたいと思っています。共感しやすい感動的な奮闘ストーリーがある映画ではありません。起きた事実を記録しているため、見ていて、苦しく、つらい場面があるかも知れません。それでも「誰にも同じ思いを二度としてほしくない」と闘った親たちの生き様を、劇場で多くの方々と一緒に観ていただければ嬉しく思います。
著名人コメント
尾木直樹(教育評論家 / 法政大学名誉教授)
わが子への愛に裏打ちされた、真実を求める遺族の情念により、
教育現場の虚構(フィクション)は一枚一枚剝がされ、真相が露わになっていく。
全国民必見のドキュメンタリーです。
竹下景子(女優)
生きること。忘れてはならないこと。私達にできること。
震災から11年が経った今も強いメッセージが伝わってきます。
堤幸彦(映画監督)
自らの時代の不条理との関わり方を強く考えさせられる、
そんな力を持った作品だ。
江上剛(作家)
この映画は親たちの戦いの記録である。その戦いは誠実さに溢れ、力強く、
亡くなった子どもたちに寄り添うもので映画を観る者たちの心を震えさす。
大谷昭宏(ジャーナリスト)
悲しみのどん底から負うた子の指差す冷たい深みに足を踏み入れ、闘った親御さんに、
たった2人の弁護団に、心から敬意を表したい。
ドキュメンタリー映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』公式ツイッター @IkiruOkawafilm
【公開決定リリース!】来年2月18日(土)より新宿K's cinemaでの劇場公開が決定しました!寺田和弘監督の初の長編劇場公開作品です!今後の情報も是非ご注目下さい!
3.11で我が子を失った親たちの10年に及ぶ闘いと思いを記録、来年2月より公開 https://t.co/6bkKbDzWss