アレハンドロ・G・イニャリトゥが来日、黒澤明賞に感慨「夢が叶った」

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Netflix映画「バルド、偽りの記録と一握りの真実」の記者会見が、本日10月29日に東京・東京ミッドタウン日比谷 BASE Q ホールで開催。監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが出席した。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

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「バルド、偽りの 記録と一握りの真実」日本版キービジュアル

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「バルド、偽りの記録と一握りの真実」の主人公は、ジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者のシルベリオ・ガマ。劇中では、国際的な賞の受賞が決まり、アメリカからメキシコへの帰郷を迫られたシルベリオの心の旅路が描かれる。また本作は第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に出品され、イニャリトゥは黒澤明賞を受賞した。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

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約13年ぶりに来日したイニャリトゥは「日本に来ることができて光栄に思います。街を歩いているだけでワクワクしますよ」と挨拶する。約14年ぶりに復活した黒澤明賞の受賞については「夢が叶ったような気持ち。特出した映画監督である黒澤さんは、世界中に影響力を持つ人物です。神のような方の名を冠した賞をいただけることは光栄の至りであり、非常に興奮しています」と喜んだ。

また黒澤の監督作「羅生門」に影響を受けたと話すイニャリトゥは「若い頃に父から薦められて観たのですが、映画への目覚めをもたらしてくれた作品です。1つの出来事をさまざまな視点から見て、経験して、共有する。彼は目を3つ持っているのではないかと驚きました。また『七人の侍』ではスペクタクルな体験をしました。壮大な叙事詩でありながら、主人公の感情を身近に感じることができる描き方。そこに学びがありました」と明かした。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

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報道陣から「俳優とのコミュニケーションで心掛けていることはありますか?」と問われたイニャリトゥは、「俳優たちをサポートするために自分ができることは、いいキャスティングをすること。俳優へキャラクターについてのヒントを与え、そのキャラクターが抱えている障害は彼ら自身に考えてもらうのです。キャラクターが抱えている心理的なものをキャスト同士で共有し合えることが一番だと思っています」と述べる。

最後にイニャリトゥは「この映画は個人的な視点から起因した物語。普遍的なテーマではありますが、何か皆さんの心に訴えかけるものがあればと思います」とメッセージを送った。

「バルド、偽りの記録と一握りの真実」は12月16日よりNetflixで独占配信。11月18日より一部の劇場で上映される。

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