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本作では、妻の浮気を知るも、それを言い出せないフリーライター・市川茂巳の姿が描かれる。稲垣が市川、中村が市川の妻・紗衣、玉城が市川と文学賞の授賞式で出会う高校生作家・久保留亜を演じた。
第35回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された「窓辺にて」。2018年に阪本順治の監督作「半世界」で初めて同映画祭に参加したと言う稲垣は、当時「愛がなんだ」の上映で現地を訪れていた今泉との出会いを回想する。稲垣は「監督の作品が大好きで、リモートでしたがある雑誌の取材で対談させていただいたことがあります。その頃から僕を使った映画の企画があったようですが、僕はそのことを知らなかったので『いつか監督の作品に出たいです!』って話していたんですよね(笑)」とコメント。今泉は「喜怒哀楽が明確に出る役ではなく、恋愛に乏しく理解が難しい役でオファーしたのですが『知っている感情です』『わかりますよ』と言ってくださって、すごく安心した記憶があります」と当時を振り返った。
また稲垣は、今泉が手がけた脚本について「僕をイメージして書かれた部分もあると思います。スピリチュアルな体験でしたね。パブリックイメージの僕というよりも、僕の心の内側までわかっているなと(笑)。あふれ出る素の自分を監督がくみ取ってくれている。たぶん監督は僕のこと好きなんだろうと思います」と絶賛する。今泉は「稲垣さんが語られたものをいろいろと見させていただいたうえで(脚本を)書きました」と述べた。
一方で中村は、稲垣との共演について「あまりお話しする機会もなくクランクインしました。対峙したときに、心でお芝居をしてくださる印象を受けました。いろんな感情を湧き上がらせてくださった」と話す。玉城は「好き勝手やらせていただいたのを、稲垣さんが受け止めてくださった。長回しなので緊張感はありましたが、それをゆるめるタイミングを調整できるのが楽しかったです」と吐露した。
稲垣は、印象的なセリフについて尋ねられると「今までの映画や文学で見たことがないようなセリフばかりなんです。すごく心に刺さったのが『理解って時に残酷』『理解や期待なんかされないほうがいい』と。こういう仕事っていろんな期待や理解があって、それは時にプレッシャーになってしまったりするんですよね。共感できるというか、深いなと思いました。今後の自分にとっても大切な言葉です」と述懐する。
また本作にちなみ、自身の恋愛観を問われた稲垣は「自然な成り行きに任せるのが基本ですよね。すごく考えているように思われがちですが、本能的なのかもしれないです。恋愛に対しては無邪気。そろそろ最後の恋をね!」と告白。中村は「好きと思ったら歯ブラシやタオルを共有できる」、玉城は「こんなにたくさんの人がいる中で、好き同士になれるのはレア。そんな人と出会ったら楽しめばいい」と話した。
「窓辺にて」は11月4日より全国でロードショー。
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