「本気のしるし」アップリンク上映取り下げ後の経過を配給会社、深田晃司が報告

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東京・アップリンク渋谷およびアップリンク吉祥寺における「本気のしるし 劇場版」上映取り下げ後の経過報告が、配給会社ラビットハウス代表・増田英明と同作の監督・深田晃司より11月23日にTwitterで行われた。

2020年10月にアップリンクをメイン館として公開される予定だった「本気のしるし 劇場版」。同年8月に複数名の元従業員がアップリンク代表・浅井隆によるハラスメントを告発したため、アップリンクでの上映は取り下げられていた。

その後、同年10月に元従業員とアップリンクの間で和解協議が合意に至ったこと、そして浅井より再上映の打診があったことから、12月には浅井、深田、増田が前向きに話し合いを開始した。だがその過程において「浅井代表による看過できない不誠実な行為」が発覚。一部メディアでも報道されていた通り、浅井は匿名の映画ファンを装い虚偽の内容を書いたメールを、深田および深田が発起人であるミニシアター・エイド基金に送っていた。増田と深田はその内容において「浅井氏が匿名の映画ファンを装って、自身の立場を擁護し、また『本気のしるし』のアップリンクでの上映取り下げを非難」したことを「特に問題」だと感じているという。

報告の中で増田と深田は「それは対話の前提として構築していくべき信頼関係を根本から崩すもので、私たちにとってショックの大きいものでしたが、発覚後に浅井代表から直接説明と謝罪を受けたため、この行為自体については私たちからはこれ以上の問責は致しません」とコメント。「アップリンクの組織内できちんと原因と責任の所在について確認し再発防止に努めて頂けること、浅井代表には自らの行為と真摯に向き合うことを望みます」と述べている。

しかし増田と深田は、アップリンクでの「本気のしるし 劇場版」の上映再開が困難になった、とも報告。「浅井代表に対して求めていたことは、被害者の会との和解に際し交わされた改善案の施行状況の進捗とその成果に関する可能な範囲でのレポートでした。その交渉は難航しつつも、お互いが納得できるだけの着地点を探りつつ浅井代表からの返答を待っている最中に、浅井代表による上述の『不誠実な行為』が行われた以上、少なくともアップリンクの意思決定が浅井代表の影響下にある限り、レポートの信頼性にも疑問を呈さざるをえなくなりました」と述懐。「今後は、和解後に設立されたアップリンク社員によるハラスメントフリー委員会や第三者委員会、労働組合などと可能な限り対話をしながら、より透明性の高い報告とアップリンクの環境改善に期待しつつ、上映の可能性を検証していきたいと考えています」と結んだ。

なお経過報告はTwitterにアップロードされた3枚の文書で行われており、追記として「浅井代表とのメールによる話し合いの中で、私たちは以下のような言葉を投げかけました」と説明された文章も掲載されている。

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