日本の四大公害病の1つとして知られる水俣病をテーマに、原が20年の歳月をかけて制作した本作。水俣で生きる人々の人生と物語を、6時間12分におよぶ壮大な叙事詩として紡いだ。「病像論を糾す」「時の堆積」「悶え神」と題した3部で構成されている。
原は「完成作品は、6時間を超える超長尺になった。が、作品の中に入れたかったが、追求不足ゆえに割愛せざるを得ないエピソードがたくさんある。かろうじてシーンとして成立したものより、泣く泣く割愛したシーンの方が多いくらいなのだ」と制作を振り返った。
原一男 コメント
完成作品は、6時間を超える超長尺になった。
が、作品の中に入れたかったが、追求不足ゆえに割愛せざるを得ないエピソードがたくさんある。
かろうじてシーンとして成立したものより、泣く泣く割愛したシーンの方が多いくらいなのだ。
だが私たちは撮れた映像でしか構成の立てようがない。
その撮れた映像だが、完成を待たずにあの世に旅立たれた人も、多い。
ともあれ、水俣病問題が意味するものは何か?
水俣病は、メチル水銀中毒である、と言われていますが、その水銀が、クジラやマグロの体内に取り込まれて今や地球全体を覆っています。
日本の小さな地方都市で発生した水俣病が、今や全世界の人間にとっての大きな問題になっています。
ことの大きさを強く強く訴えたいと願っています。
原一男の映画作品
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Katsu BEARBOY™ Nagata🇮🇪 @bear_nagata
「その撮れた映像だが、完成を待たずにあの世に旅立たれた人も、多い」(原一男監督 @kazu19451 )
ドキュメンタリー「水俣曼荼羅」11月公開、 #原一男 は割愛したエピソード惜しむ(新写真12枚 / コメントあり) https://t.co/774dAchMwy