原作は華やかでモテる女子高生・愛を主人公に、思い通りにならない高校生たちの三角関係を描いた青春恋愛小説。山田が愛を演じる映画では、荒々しさと繊細さが共存する少女の愛憎が描かれる。
高校3年生の愛は人気者の明るい優等生で、同じクラスの目立たない男子「たとえ」に片思いをしている主人公。謎めいた影と聡明さを持つ彼に、愛は高1のときからずっと惹かれていた。その魅力に気付いているのは自分だけと思いながら、なかなかたとえに近付けないでいた愛。しかし、彼が誰かからの手紙を大事そうに読む姿を偶然見てしまい事態は一変する。手紙の差出人は、糖尿病を抱える陰気な女子・美雪だった。2人がひそかに交際していることを知り、恋心を隠して美雪に近付く愛。3人の愛憎入り交じる三角関係が幕を開ける。
「名も無き世界のエンドロール」「樹海村」「哀愁しんでれら」など、出演作が相次いで公開されている山田。彼女は「愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです。 普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした」と現場を振り返った。首藤と綿矢によるコメントは下記の通り。
テレビマンユニオン制作、ショウゲート配給の「
山田杏奈 コメント
木村愛役を務めさせて頂きました、山田杏奈です。
愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです。
普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした。
素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんと紡いだ作品をどうぞ楽しみにしていてください。
首藤凜 コメント
綿矢りささんの「ひらいて」を初めて読んだ17歳の冬から、この映画を撮るために生きてきました。
静かな戦いのような撮影期間、そうずっとあなたに会いたかったのだと思う瞬間が幾度もありました。
歪な彼女たちの青春でもって、世界にはこんなやり方が無数にあるのかもしれないと予感されるように、私の才能と熱の全てを使います。
綿矢りさ コメント
「ひらいて」は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました。首藤監督の作り上げられた映像作品を観るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます。
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山田杏奈主演で綿矢りさ「ひらいて」映画化、愛憎入り交じる高校生の三角関係描く(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/liHI9BThKq