サンダンス映画祭史上最高額で配給権取引、タイムループラブコメディ来春公開

アンディ・サムバーグが主演と製作を担当した「Palm Springs」が「パーム・スプリングス」の邦題で2021年春に全国で公開される。

米カリフォルニアのリゾート地パーム・スプリングスを舞台とした本作は、結婚式で出会った男女を軸に展開するタイムループラブコメディ。結婚式に花嫁の介添人として参加したサラは、パーティで不思議な雰囲気のナイルズに猛アタックされ、ロマンチックなムードになる。ところが謎の老人に突然弓矢で襲撃され、近くの洞窟へと逃げ込んでしまうナイルズ。そんな彼を追って洞窟に入ったサラはそこで強烈な光に包まれ、目覚めると結婚式当日の朝に戻っていた。状況が飲み込めないサラがナイルズを問いただすと、彼はすでに何十万回も“今日”を繰り返しているという。

監督を務めたのは本作で長編デビューを果たしたマックス・バーバコウ。ドラマ「ブルックリン・ナイン-ナイン」やバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」にレギュラー出演していたことでも知られるサムバーグがナイルズ、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のクリスティン・ミリオティがサラを演じた。またナイルズを襲撃する謎の男役で「セッション」のJ・K・シモンズが出演。「アメリカン・ビューティー」のピーター・ギャラガーもキャストに名を連ねている。

なお本作は今年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、「リトル・ミス・サンシャイン」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「バース・オブ・ネイション」などを抜き1750万ドル69セントというサンダンス映画祭史上最高額で配給権が売買された。またアメリカの映画評論サイト・Rotten Tomatoesでは、12月7日現在94%“Fresh”の高評価を獲得している。