特集上映「小田香特集2020」が、9月5日から東京・K's cinemaで開催される。
9月19日に最新作「
小田は「ノイズが言うには」について「撮影から10年が経ちました。ノイズからずっと抱いてきた『胸のつかえ』に、『あの優しさへ』(2017)で向き合い、その後『セノーテ』が完成し今日へと至ります」と言及。そして「映画の地平は見通せず、反省と発見、探究と修練の日々ですが、10年でひとりの人間がたどった軌跡になにかしら面白みを感じていただけたら幸甚です」と結んだ。なお、特集の上映スケジュールは後日「セノーテ」の公式サイトで発表される。
小田香特集2020
2020年9月5日(土)~18日(金)、20日(日)、27日(日)、10月4日(日)
東京都 K's cinema
<上映作品>
短編
「ひらいてつぼんで」
「呼応」
「FLASH」
「色彩論 序章」
「風の教会」
「Night Cruise」
中編
「ノイズが言うには」
長編
「鉱 ARAGANE」
「あの優しさへ」
小田香 コメント
新作「セノーテ」の公開に伴い、2010年から2019年の間に制作した作品の特集上映をしていただけることになりました。これまでつくってきた個性の違う作品らを特集していただくことで、ひとつの作品からのみでは提示できない、いち作り手の世界観に触れていただける機会になることを願っています。様々な映画を撮ってきましたが、そのうちのひとつにだけここで言及したいと思います。映画を志してから、はじめて撮った「ノイズが言うには」(2010)のことです。いくつかの映画祭以外では、これまで積極的に上映をしてきませんでした。制作中、カメラの暴力性に傷つき、人を傷つけたことに意識的になってから、上映によりまた己が傷つくこと、そして人を傷つけることになるのではという懸念がありました。 今回、公開を決めたのは、いまこの作品は人に観てもらう時期になったのではないかという想いと感があるからです。撮影から10年が経ちました。ノイズからずっと抱いてきた「胸のつかえ」に、「あの優しさへ」(2017)で向き合い、その後「セノーテ」が完成し今日へと至ります。映画の地平は見通せず、反省と発見、探究と修練の日々ですが、10年でひとりの人間がたどった軌跡になにかしら面白みを感じていただけたら幸甚です。
小田香の映画作品
リンク
映画ナタリー @eiga_natalie
師匠タル・ベーラが激賞したデビュー作など9作品、小田香の特集上映を開催(コメントあり)
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