現世と黄泉を結ぶ泉セノーテを巡るドキュメンタリー予告、蓮實重彦と坂本龍一が推薦

1

81

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 16 58
  • 7 シェア

「鉱 ARAGANE」で知られる小田香の最新作「セノーテ」の予告編がYouTubeで解禁された。

「セノーテ」ポスタービジュアル

「セノーテ」ポスタービジュアル

大きなサイズで見る(全11件)

「セノーテ」

「セノーテ」[拡大]

本作はユカタン半島北部に点在する洞窟内の泉“セノーテ”を巡るドキュメンタリー。セノーテはマヤ文明の時代、生活用水の源であり、生贄が捧げられた神聖な場所であった。現在もマヤにルーツを持つ人々が近辺に暮らしており、泉は現世と黄泉を結ぶ場所と信じられている。

「セノーテ」

「セノーテ」[拡大]

小田は自らダイビングを学び、2年ほどのリサーチを経て、セノーテの水中撮影に挑戦。8mmフィルムカメラやiPhoneの映像などを駆使し、マヤの人たちによって伝えられてきた言葉の数々を引用しながら、人々の集団的記憶や原風景を立ち上げた。

東京・K's cinemaでの公開は当初予定していた6月から、新型コロナウイルスの影響で9月19日に延期。同館では小田のデビュー中編「ノイズが言うには」、日本未公開作「あの優しさへ」などをラインナップした特集上映も行われる。蓮實重彦と坂本龍一による推薦コメントは下記の通り。

蓮實重彦 コメント

生け贄として何人もの少女が投げこまれたという神話的な泉の底を、一瞬も動くことをやめぬキャメラが奥深くまで探ってみても、彼岸への通路かもしれない薄ぐらい拡がりが見えてくるばかりだ。
その緩やかなリズムを不意に立ちきる固定キャメラが、えもいわれぬほど素晴らしい何人もの男女の顔を画面に浮きあがらせる。この転調をもっと見てみたい。
まぎれもない傑作なのだから。

坂本龍一 コメント

500年前に葬られたマヤ文明の洞窟湖から、人々の苦難の声が聞こえてくる。
前作「鉱 ARAGANE」をしのぐ傑作「セノーテ」、ぜひ多くの人に観てほしい。

この記事の画像・動画(全11件)

(c)Oda Kaori

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

現世と黄泉を結ぶ泉セノーテを巡るドキュメンタリー予告、蓮實重彦と坂本龍一が推薦(コメントあり)
https://t.co/1qj0K9mX9s

#小田香 #セノーテ https://t.co/Ju1zNSmLCa

コメントを読む(1件)

小田香の映画作品

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 セノーテ / 小田香 / 坂本龍一 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。