北野武がヤクザの世界に入り込む少年たち描いた小説発売、短編「3-4X7月」も収録

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北野武による小説「不良」が6月5日に発売される。

「不良」書影

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不良

北野武「不良」
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本書は、成り行きでヤクザの世界に入り込んでしまう少年たちの姿を描く青春バイオレンス小説。表題作の中編「不良」に加えて、野球が題材の書き下ろし短編作品「3-4X7月」も収録されている。

北野武(撮影:海野健朗)

北野武(撮影:海野健朗)

北野は刊行に際し「結局の所、バカをやったり、おっかないことが起きたり、努力がパーになったりする救いのない生き方、死に様ってのを描くのは俺の避けがたい生理なんじゃないのかな」とつづり、「ちょっとマジメに言っちゃうと、いまとんでもなく生き死にの問題が差し迫った世の中でしょ? そんな時にこの物語に付き合ってくれて、なんか考えるキッカケになってくれりゃ嬉しいね」と締めくくった。

不良

集英社 2020年6月5日(金)発売
価格:税込1650円

北野武 コメント

主人公の一人であるキーちゃんには、ホントにモデルとして実在した男がいるんだよ。カッコよくて、喧嘩も強かった。泳げば死んじゃうような荒川に飛び込んじゃうわ、イタズラで、電車をひっくり返しそうなヒデえこともやったしね。無鉄砲で、だらしなくて、とてつもない才能があるのに無駄にして死んでいった。でも、これ、下手すると俺だったかもしれないとずっと考えてきたことで、だから小説として浮かび上がってきたんだよ。そう、俺も、どうしようもなく、青春ってやつを無駄使いして、くたばっちまう不良になってたのかも。
物語の舞台は高度経済成長時代だけど、今も昔も変わんないよね。青春なんて無題遣いしてるやつばっかだもの。
同じように「もしかしたらこうなっていたかもしれない自分」という思いがあって、「3-4x7月」にもそのイメージを彫ってる感じがするよね。今の、現実の俺も「胡蝶の夢」なんじゃないか。
いろいろ言い出すとキリがないけど、結局の所、バカをやったり、おっかないことが起きたり、努力がパーになったりする救いのない生き方、死に様ってのを描くのは俺の避けがたい生理なんじゃないのかな。
ちょっとマジメに言っちゃうと、いまとんでもなく生き死にの問題が差し迫った世の中でしょ? そんな時にこの物語に付き合ってくれて、なんか考えるキッカケになってくれりゃ嬉しいね。

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