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マンガ「ゾッキ」は、アニメ映画「音楽」の原作などでも知られる大橋の初期作品を集めた2冊。タイトルの語源は古本市場で使われる用語で、安い価格でひとまとめにして売られるゾッキ本から来ている。
企画発起人の竹中は本作の脚本を担当した倉持裕作・演出の舞台「火星のふたり」に出演した際のことを振り返り、「ゲストで出ていた前野朋哉の楽屋が向かいで、ちょっかいを出しに行っていたんですが、そこに『ゾッキA』『ゾッキB』が置いてあって。読んだらとても感動したんです。『うわー、これは映画にしたい』と思いました」と回想。「でも自分1人の力では歳を取ってしまっていて無理だなと思い、山田くんと齋藤くんを誘ったらOKをもらえて『やったー!』となりました。3人仲良く共同監督できたらと思っています」と抱負を語る。
今作で映画監督デビューを果たす山田は「竹中さんから参加してくれないかという話があって、原作を読んだんです。衝撃を受けました。監督をするという気持ちは今まで1mmもなかったんですが、これはどうしても参加したいなと思いました。この独特な世界観をどう実写に落とし込んでいくか、課題でもありますが、ワクワクしています」と期待を膨らませた。もともと大橋の作品のファンだったという齊藤は「夢のようなプロジェクトです。日本映画の心臓部とも言えるお二方と新しい切り口の映画を作れることを、光栄に思っています」と思いを口にする。そして大橋は「この作品は変なマンガだとよく言われるのですが、そう思ってもらえるなら僕はうれしい。監督には自由に撮ってほしいです」と3人へメッセージを送った。
本作は大橋の地元である愛知県蒲郡市の全面協力のもと制作される。山田が「ロケハンをしていてワクワクしました。この景色も『ゾッキ』に反映されているんだろうなって。地元の人には何気ないものでも、普段東京で生活していると、どう切り取っても素敵なところに見えます」と述べると、齊藤も同意し「『ここも撮りたい、あそこも撮りたい』という場所がロケハン中にもどんどん出てきました」とコメント。蒲郡市長の鈴木寿明氏は「こんな著名な監督たちと映画を撮影できることを誇りに思っています」と述べ、蒲郡商工会議所会頭の小池高弘氏は「地域の中にいるとその風景が当たり前のものになってしまいますが、こうして外の方たちに評価されるとうれしいです。委員会としてしっかりとサポートしていきたいです」と力強く宣言した。
また齊藤の発案で、出産子育てをきっかけに映像業界を離れざるを得ないスタッフのため、蒲郡市子育て支援課と市が運営するファミリーサポートの協力で託児所が用意されたという。齊藤は「個人的な考えから始まったんですが、出産子育てと撮影現場が乖離していることは日本映画における損失だと思っていました。託児所があることで、監督やスタッフが映画に尽力できると良いなと思います。プロデューサー、監督、市長をはじめ地域の方たちの協力を得て、小さな試みではありますが実現できました」と説明した。
「ゾッキ」は本日2月4日にクランクイン。2021年に全国で公開される予定だ。
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Aym @aymkgym
竹中直人、山田孝之、齊藤工が「ゾッキ」制作発表会に登場
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「齊藤の発案で、出産子育てをきっかけに映像業界を離れざるを得ないスタッフのため、蒲郡市子育て支援課と市が運営するファミリーサポートの協力で託児所が用意されたという。」
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