「男はつらいよ」新作に観客から喝采、山田洋次「やっぱり渥美清さんが主演」

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男はつらいよ お帰り 寅さん」のプレミア試写会が本日12月19日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、監督を務めた山田洋次、キャストの倍賞千恵子前田吟吉岡秀隆後藤久美子池脇千鶴夏木マリ桜田ひよりが登壇した。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」プレミア試写会にて、前列左から前田吟、倍賞千恵子、山田洋次、後藤久美子、吉岡秀隆、夏木マリ。後列左から池脇千鶴、桜田ひより。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」プレミア試写会にて、前列左から前田吟、倍賞千恵子、山田洋次、後藤久美子、吉岡秀隆、夏木マリ。後列左から池脇千鶴、桜田ひより。

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客席を眺める山田洋次(左)と後藤久美子(右)。

客席を眺める山田洋次(左)と後藤久美子(右)。[拡大]

本作は、寅さんこと車寅次郎を主人公とした「男はつらいよ」シリーズ第50弾にして23年ぶりの新作。イベントが始まると、満員の会場でスタンディングオベーションが沸き起こる。映画の上映が終わり幸福感で満たされた客席を、山田をはじめ登壇者たちは手を振りながら眺めていた。

山田洋次

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山田は「映画にいいところがあるとすれば、50年の歳月のおかげではないでしょうか。皆さん、そんなふうにお考えになってください」と呼びかける。1作目から出演している倍賞も「50年かけて『男はつらいよ』という長い長い映画ができあがったと思っています」とうなずき、前田は「博さんという役はまじめで優しくて、どこかぶきっちょなところがある。彼ならどう生きていくだろうかと、博さんに人生を教わったとつくづく感じます」と役への愛をのぞかせた。

吉岡秀隆

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後藤久美子

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物語の軸となるのは、吉岡扮する寅次郎の甥・満男。撮影中のエピソードを尋ねられると、吉岡は後藤演じる初恋の相手・泉とのラブシーンに言及する。「後ろで監督が僕の背中を支えていたんです。及び腰になっていたんでしょうね。たまらずスッと後ろから支えてくださって。監督の大きな手の温もりは一生忘れません」と大げさに感謝し、後藤と山田の“板挟み”状態であったことを嘆いた。後藤も「リハーサルを終えたあとに吉岡くんがボソッと話してきたんです。『監督が後ろから押すんだよ』って。真面目なシーンだったのに、ぐいぐい押されてて大変そうで」と愉快そうに振り返る。現場でムードメーカー的存在だったという夏木は「この素敵な50周年の映画に参加させてもらえて幸せです」とうっとり述べた。

池脇千鶴

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初めてシリーズに参加した池脇と桜田は、同世代にこそ観てほしいとアピール。父の影響で昔から「男はつらいよ」に触れてきた池脇は「どの世代にも受け入れていただける映画だと胸を張って言えます」と自信をのぞかせた。桜田は「家族や友達や恋人と、柴又にも足を運んでみてください。ゆったりした時間を楽しんでもらえたら」とほほえむ。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」ティザーポスター

「男はつらいよ お帰り 寅さん」ティザーポスター[拡大]

また山田は、寅次郎を演じた渥美清へ思いを馳せた。「たくさんの回想シーンがありますが、いざできあがったらやっぱり渥美清さんが主演。出演者やスタッフの『渥さんにもう1回会いたい』という気持ちが映画に反映されています」としみじみ語る。そして「渥美さんが亡くなってからも、ずいぶんいろいろな作品を撮りました。いつでも『渥美さんに褒められるといいな』と思いながら。この作品こそ、渥美さんが『俺も出てるけどなかなかよくできてたよ』と、この劇場のどこかで笑いながら言ってくださるんじゃないかと。そうであったらうれしいです」と晴れやかにコメント。最後も総立ちの観客に見送られる中、登壇者は会場をあとにした。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」は12月27日より全国でロードショー。

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