「花と雨」笠松将がSEEDAとの深夜ドライブ回想「全部託したいと言われました」

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花と雨」の舞台挨拶が本日11月1日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの笠松将大西礼芳、監督の土屋貴史が登壇した。

「花と雨」舞台挨拶の様子。左から大西礼芳、笠松将、土屋貴史。

「花と雨」舞台挨拶の様子。左から大西礼芳、笠松将、土屋貴史。

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土屋貴史

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笠松将

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SEEDAのアルバム「花と雨」を原案とした本作は、ヒップホップを心のよりどころとし、何者かになりたいと願う青年・吉田の葛藤と成長を自伝的エピソードも交えて描く物語。「初長編映画のプレミア前の心境は?」とMCから尋ねられた土屋は「皆さんに見ていただけるということで、めちゃくちゃ緊張しています。今、口がぱさぱさになってます」と言って、笠松にからかわれる。吉田を演じた笠松は劇中のラップシーンについて、「もともとSEEDAさんの曲も聴いていたし、ヒップホップで好きな方々がいっぱいいたので歌える曲もありました。なので、そんなに難しくないと思っていましたが実際にやってみたら……」と苦戦した記憶をよみがえらせた。

大西礼芳

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「花と雨」舞台挨拶の様子。

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「指導してくださった仙人掌さんの家に伺って、マンツーマンで見ていただきました。歌詞を覚えて聴き込んでいたのですが、いざ録音となったらリズムは取れないし、音程も外れるしで本当にひどかったです」と振り返り、「そこから焦って練習しましたが、満足いくようなものにはならなかったです。奥が深い音楽であり、文化だなと思いました」とヒップホップへの敬意を見せる。吉田の姉役を務めた大西は役作りについて語り、「音楽と向き合って悶々とする彼の日常の中で、唯一本音を話せる存在になれたらいいなと。そんなふうに思いながら笠松くんに接していました」と回想。また「私たちはイギリス育ちの設定なので、英語をがんばって練習しました。あと笠松くんたちがノートを歌詞で真っ黒にしながらラップの練習をしているのを見たことも、役作りにつながったんだと思います」と思い返す。

SEEDAという人物について笠松は「一言では片付けられない人」と表現。続けて「ピンとくる方もいるかもしれませんが、僕たちは9月3日にクランクインをして」と話し、「その前日にSEEDAさんから『2人で会いたい』と連絡をいただきました。『ラップが下手だからカットだ』とか、『映画の撮影を止める』と言われることも全然あり得たので、何を言われるんだろうと」と当時の心境を明かす。「2人で深夜にドライブをしました。それで『あそこでこういうことがあったんだよ』とか『当時こんなことがあったのもこんな時間帯だったな』とかいろいろと話していただいて。そして『笠松くんに全部託したい』と言われました」と感慨深げ。最後は「まだ生きている方の映画を作るというのは、すごく難しかったです。でもそう言っていただいたことで、一生懸命やろうと思わされました」と笑顔を見せた。

「花と雨」は、2020年1月17日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。

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(c)2019「花と雨」製作委員会

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