「NO SMOKING」タイトルの理由は?監督が愛煙家・細野晴臣の言葉を紹介

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細野晴臣のドキュメンタリー「NO SMOKING」の舞台挨拶が本日10月29日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、監督の佐渡岳利が登壇した。

佐渡岳利

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佐渡岳利

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第32回東京国際映画祭の特別招待作品として上映された本作。まず細野との出会いを尋ねられた佐渡は、「1999年に松本隆さんの特番をやらせていただいて、2001年に『イエローマジックショー』というコントと音楽をお贈りする番組を撮影しました。それ以来、付かず離れずお付き合いさせていただいています」と説明する。本作を制作したきっかけについては「細野さんが今年で活動50周年ということで、何かやりたいねという機運が高まっていまして。その中で映画もいいんじゃないかという流れがあり、この作品が実現しました」と経緯を語った。

佐渡岳利(左)

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細野本人からの反応を問われた佐渡が「細野さんは、ご自身の姿をご覧になるのが好きじゃないんですよ。かっこいいのになと思うんですが、『僕のなんて観る必要ないよ。恥ずかしいなあ』とおっしゃっていました」と話すと、会場からは笑い声がこぼれる。また「あるとき『生まれてから今までのことをしゃべってもいいかな』とおっしゃったんです」と細野からの提案を明かすと、「よく知っている方はいろんな活動をしてきたことを再確認、知らなかった方はそうだったんだと気付きのある形にできたのではないかと思います」と紹介した。

左から細野晴臣、星野源。

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イベントでは観客とのQ&Aも実施。星野源にナレーションのオファーをした理由を尋ねられると、佐渡は「星野さんがことあるごとに細野さんがすごいとおっしゃられていたので、やはりそういった気持ちのある方にやっていただきたくて。ぜひとオファーしたらご快諾いただきました」と振り返る。続いて、細野が本作で若い世代へ向けた「あとはよろしく」という言葉について質問が。「個人的には、自分の音楽を受け継いでほしいというよりは、ともに音楽をする仲間として捉えているように感じました。『よろしく』っていうのは、星野さんみたいな才能のある方にいろんな作品を作ってほしいし、これからも一緒にやれたらいいよねという気持ちがあったんじゃないかと受け取りました」と考えを述べた。

「NO SMOKING」

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イベントの最後に、タイトルを「NO SMOKING」にした理由を問われた佐渡。「ご存知かと思うんですが、細野さんはタバコが大変お好きで本当においしそうに吸うんです。でも世界中どこに行っても吸えないところが多いので『吸いたくない人の前で吸う気はないけど、吸いたい人もいるんだからもうちょっと寛容でもいいんじゃない』とおっしゃって。あえて『NO SMOKING』と付けて、スモークする魅力を知ってもらおうという部分もあったのかなと思います」と細野流のユーモアを語った。

「NO SMOKING」は11月1日より東京・シネスイッチ銀座、ユーロスペースほか全国で順次公開。

※記事初出時、写真のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正します。

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(c)2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS

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