サイレント映画が主流だった大正時代を舞台に、成田演じる活動弁士志望の青年・俊太郎の奮闘を描いた本作。劇中のサイレント映画はすべて撮り下ろしで制作され、もとの映画が現存するものは当時の映像を参考に再現された。草刈ら4人は劇中劇である無声映画のキャストとして出演している。
草刈と城田は、1921年製作の「椿姫」の再現映画に登場。パリの社交界を舞台にした同作は、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦マルギュリットと都会に出て来たばかりの純情な青年アルマンの愛の物語だ。また上白石は、1932年の「金色夜叉」を再現した映画でお宮に扮している。お宮が貫一に足蹴にされる有名なシーンも演じたという。
フォックスは「カツベン!」のために制作されたオリジナル無声映画「南方のロマンス」にヒロインとして出演。このほか「カツベン!」には、「ノートルダムのせむし男」「十誡」「不如帰」など実在作品をもとにした映画のほか、周防が撮り下ろしたオリジナル作品「後藤市之丞」「火車お千」といった作品も登場する。
「カツベン!」は12月13日より全国ロードショー。草刈、城田、上白石、フォックスによるコメントは下記の通り。
草刈民代 コメント
城田さんは劇中の扮装がピッタリ! 短い時間でしたが、私の方もすぐに役に入れました。
私は外人の役ですが、試写でご覧になった方で、何人か全く私に気づかなかった方がいらして、すごく嬉しかったです!
椿姫はバレリーナ時代にも踊ったことがあった作品でした。こういう形でまた同じ役ができるのは楽しいことです。
城田優 コメント
今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした。基本的には、感情の部分より、物理的な動きに関してのやり取りが多かったので、周防監督には、是非また違う作品で、“お芝居”の演出を受けたいと心から願っております。今回は、実在した無声映画を観ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで、細部にこだわり、完全再現しました。非常に“時代”を感じられる仕上がりになっていると思います。
上白石萌音 コメント
6年ぶりの周防組は、久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました。
カタカタと音を鳴らして回るフィルムに、映画の長い歴史を感じました。その一部になれたこと、本当に嬉しかったです!
シャーロット・ケイト・フォックス コメント
この作品に参加させていただいた時間はとても素晴らしかったです。
劇中劇は「風と共に去りぬ」に似た世界観で、とてもワクワクしました! 子供の頃初めて観た映画の一つだったので思い出深く、なんとも美しい素敵なシーン。監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです! Thank you very much!
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- 「カツベン!」公式サイト
- 「カツベン!」公式 (@suofilm) | Twitter
- 「カツベン!」予告編
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
“草刈と城田は、1921年製作の「椿姫」の再現映画に登場”/上白石萌音が「カツベン!」劇中劇で「金色夜叉」のお宮に、城田優や草刈民代も出演 - 映画ナタリー https://t.co/65lwoWTXz6