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山下敦弘と諏訪敦彦、PFFラインナップ発表会で映画学ぶ学生の現状語る

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「第41回ぴあフィルムフェスティバル」ラインナップ発表会の様子。左から荒木啓子、山下敦弘、諏訪敦彦。

「第41回ぴあフィルムフェスティバル」ラインナップ発表会の様子。左から荒木啓子、山下敦弘、諏訪敦彦。

第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)のラインナップ発表会が本日8月1日に東京・LOFT9 Shibuyaにて行われ、山下敦弘諏訪敦彦、PFFディレクターの荒木啓子が出席した。

コンペティション部門であるPFFアワード2019の最終審査員の1人だが、実はPFFへの応募経験がない山下。「デビュー作がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で賞を獲って、ぴあに応募しようかなと思ったら特別招待作品として上映されちゃったんです」と話し、「ぴあで賞に引っかかって、スカラシップ獲って……という計画がありました。熊切(和嘉)さんがそういうステップを踏んでいたので」と当時を回想する。また「僕や本田隆一さんはゆうばり派閥、熊切さんはぴあ派閥。(ぴあ派閥の)集合写真に嫉妬したりしました」と笑いながら打ち明けた。

今回のPFFでは追悼企画として、6月に死去した映画プロデューサーの吉武美知子が手がけた作品群も上映。吉武と組んだ経験を持つ諏訪は、彼女との現場を振り返り「現場が大好きで、人と何かを一緒にやるのが好きだった人。日本の監督にフランスで撮らせたり、逆にフランスの監督に日本で撮らせたりと橋渡しをしたいと思っていた人でした」と悼む。荒木によると、ポン・ジュノや三宅唱から寄せられた追悼コメントが公式カタログに記載されるという。

公募作品の特徴について質問が飛ぶと荒木は「中編と短編が増えています」と述べ、「20世紀の終わり頃は大阪芸大の生徒さんが多かったですが、最近はあまり……。今年は立命館が多いなと思います」と応募者の出身大学に言及した。大阪芸術大学のOBである山下は「1年に1回くらい、大阪芸大に作品上映とトークをしに行ってます。一昨年から石井裕也くんと一緒なんですが、『俺と石井くんだったら豪華なんじゃない?』と思って行ってみたら、真面目な生徒が10人くらいしかいなくて、質問もなく……。大阪芸大、大丈夫か?って思っちゃいました」と苦笑。諏訪は教鞭を執る東京藝術大学で外国の自主映画を上映したイベントを回想し、「国によって学生の作品がだいぶ違うなと。日本の作品の特徴は、物語の構造がすごく弱いこと。ただ、微細なところに彼らにとっての切実さがあったりするので、一概に良い悪いとは言えないですね」と講評していた。

第41回PFFは9月7日から21日まで東京・国立映画アーカイブで開催。前売り券は8月10日より、チケットぴあにて販売される。PFFアワード2019の各賞は9月20日の表彰式で発表。

第41回ぴあフィルムフェスティバル

2019年9月7日(土)~21日(土)東京都 国立映画アーカイブ
※月曜休館

PFFアワード2019入選作品

城真也「アボカドの固さ」
山口優衣「雨のやむとき」
末松暢茂「OLD DAYS」
中尾広道「おばけ」
佐藤奏太「温泉旅行記(霧島・黒川・嬉野)」
清水啓吾「きえてたまるか」
キヤマミズキ「くじらの湯」
金子由里奈「散歩する植物」
逵真平「自転車は秋の底」
草場尚也「スーパーミキンコリニスタ」
田村将章「そんなこと考えるの馬鹿」
橋本根大「東京少女」
しばたたかひろ「何度でも忘れよう」
加藤紗希「泥濘む」
今村瑛一「ビューティフル、グッバイ」
桑山篤「フォルナーリャの聖泉」
道岡円香「めぐみ」
小林瑛美「ワンダラー」

劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ I」特別先行上映

<上映作品>
富野由悠季「ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コアファイター」
<登壇者>
富野由悠季

凄すぎる人たち~カッコいい女編・諦めない男編~

~カッコいい女編~

イアン・トーマス・アッシュ「おみおくり~Sending Off~」(イアン・トーマス・アッシュ、今田かおるによるトークショー付き)※日本初上映
ジョスリーン・サアーブ昔々、ベイルートで
キム・ロンジノット「シューティング・マフィア」※日本初上映

~諦めない男編~

ウィリアム・フリードキン恐怖の報酬(オリジナル完全版)
ファブリス・ドゥ・ヴェルツ変態村
小林正樹東京裁判(4Kデジタルリマスター版)
セルジオ・コルブッチ殺しが静かにやって来る

ブラック&ブラック~映画と音楽~

ラウル・ペック私はあなたのニグロではない
リック・ファムイーワDOPE/ドープ!!」(DJ YANATAKEによるトークショー付き)
バート・スターン真夏の夜のジャズ」(ピーター・バラカンによるトークショー付き)

巨匠たちのファーストステップ Part4~長編デビュー作大集合~

ヤン・イクチュン息もできない」(ヤン・イクチュンによるトークショー付き)
バリー・ジェンキンス「メランコリーの妙薬」※日本初上映
ジャ・ジャンクー一瞬の夢」※35mmフィルム上映
ルキノ・ヴィスコンティ郵便配達は二度ベルを鳴らす(デジタル修復版)
ルイ・マル死刑台のエレベーター(1957年)(ニュープリント版)」
ジャック・ドゥミローラ(1961年)(2Kレストア版)」
ライアン・クーグラーフルートベール駅で
レオス・カラックスボーイ・ミーツ・ガール」※35mmフィルム上映

PFFスペシャル講座「映画のコツ」

「テラダモケイピクチャーズがついにスクリーンに!」

<登壇者>
寺田尚樹

「日本のゴダール? 伝説の8ミリ作家、中山太郎傑作選」

<参考上映作品>
「秋晴れの日に」
「仔熊物語」
「旅役者」
「白い道」
<登壇者>
松本圭二

原恵一監督と橋口亮輔監督が映画の神髄を探る「天才・木下惠介は知っている その3」

<参考上映作品>
日本の悲劇(1953年)」※35mmフィルム上映
<登壇者>
原恵一 / 橋口亮輔 / 川尻将由

カンヌ映画祭批評家週間って何?

カンヌ映画祭 批評家週間短編コンペティション部門 ※日本初上映

<上映作品>
カミーユ・デゥジェイ「ジャーニー・スルー・ボディ」(フランス)
アディ・ヴォイク「ラスト・トリップ」(ルーマニア)
ナダ・リヤド「トラップ」(エジプト、ドイツ)
ジョハンナ・ピコ「マニラの恋人」(ノルウェー、フィリピン)
ヴィタウタス・カトゥクス「父と息子」(リトアニア)
アンドリアス・ホゲニ「SNSハラスメント」(デンマーク、フェロー諸島)
ソフィア・ボスト「バースデー・パーティー」(ポルトガル)
セシリア・ドゥ・アルス「ある火曜日、8時から18時まで」(フランス)
ヴァレンティナ・モレル「ルシア」(ベルギー、フランス、コスタリカ)
<登壇者>
レオ・ソエサント

典座 -TENZO-」特別先行上映

<上映作品>
典座 -TENZO-
<登壇者>
富田克也

追悼・吉武美知子プロデューサー~フランスと日本を繋ぎ続けた人~

堀越謙三プロデューサー×「TOKYO!

<上映作品>
TOKYO!」※35mmフィルム上映
<登壇者>
堀越謙三

黒沢清監督×「ダゲレオタイプの女

<上映作品>
ダゲレオタイプの女
<登壇者>
黒沢清

諏訪敦彦監督×「ライオンは今夜死ぬ

<上映作品>
ライオンは今夜死ぬ
<登壇者>
諏訪敦彦

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