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1945年の“戦後”から、東京オリンピックが中止となった2020年にタイムスリップしてきたギャンブラー・坊や哲を主人公とした本作。出演者のピエール瀧の逮捕を受け、劇場公開に関して協議が重ねられていたが、ノーカットで当初の予定通り本日公開される運びとなった。
重低音のBGMが響く中、バニーガールとふんどしダンサーに先導され、客席後方から登場したキャストたち。坊や哲を演じた斎藤が「紆余曲折ありましたが、構想10年、この映画に寄り添わせていただきました。初日を迎えることができて、心から幸せに思っております」と挨拶すると、客席からは「おめでとうー!」という熱い声援と拍手が起こる。
MCから「特にぶっ飛んでいると思ったオススメのシーンは?」と問われると、斎藤は「全編通してありすぎるんですが……。強いて言えば、岡崎さんのハマり具合と音尾さんの安心感。2人のシーンが大好きです」と回答。これに、オタクテロリスト・ドク役の岡崎は「自分でも演じている感じがしなかった」とにっこり笑う。同じ質問に白石組常連の音尾は「こう言っていいのかわからないんですが、ある意味くだらないシーンばかりというか(笑)。ただそれが全部好きだったなって」と答え、「その中でも竹中さん、すべてのシーンが最高です!」と竹中を称賛した。
音尾の隣にいた竹中は「俺?」とうれしそうな顔を見せると、「久しぶりに共演したベッキーも、圧倒的に不愉快で……」と続け、ベッキーにすかさず「舞台挨拶ですよ? 失礼ですよ?」とツッコまれる。2人は指を差し合いながら「年上だぞ! 失敬だな」「そっちこそ失礼だよ!」とやり合い、間に立つ斎藤は「皆さん仲がいいんです」と穏やかな顔でまとめた。
予告編にも収められている、坊や哲がしゃぶしゃぶに手を突っ込んで肉を食べるシーンについて撮影の裏側を問われた斎藤。「数秒ならいけるかと思って」と答えた斎藤に、白石は「失礼かなと思って熱湯にしました」としれっと明かす。ベッキーは斎藤との共演について「あるときまでは、本当に紳士な方だったんです。でも、竹中さんが私のことをいじったら『あ、ベッキーはいじってOKな人なんだ』って斎藤さんまでいじり始めて」と暴露。斎藤は「指差さないでもらえますか? 失礼ですよ」と竹中の真似をしてベッキーに抗議する。その様子を見ていたももは「撮影中もずっとこんな感じなんです」と笑った。
ここで、サプライズゲストとして前東京都知事の
舞台挨拶後には囲み取材が行われ、斎藤と白石が出席。昨日4月4日に保釈された瀧について、斎藤は「皆さんからの厳しい質問を監督が受けている姿を見てきて、この姿こそピエールさんに見ていただきたいと思います」と言及し、「キャストもスタッフも信頼といううえで成り立っていて、放送や公開にたどり着くという中で、そこについて今回深く考えました」と明かす。さらに本作がノーカットで公開に至ったことに関し「『麻雀放浪記2020』の出した1つの特殊なケースかもしれないんですけど、その答えが映像に関わる人たちの希望になれば」と語った。
白石は「今、出てきて改めて自分がしてきたことの大きさに驚いているでしょうし、そこはやってしまったことと向き合って、刑が確定して、自分と向き合い、いろんな人と交渉してもう1回自分が何をしてしまったのかを考えてほしい」とコメント。また「個人としても、映画監督としてもピエール瀧と作品を作るのは難しいかもしれませんけど、ここからはいち友人として必要であれば、瀧さんの治療とか社会の中でこれから貢献していけるのか協力できることはしたい。今まで映画の中で薬物のシーンを描いてきて、この映画にも少しあるんですが、僕もただ撮るだけじゃなくて一緒に考えていきたい」と述べた。
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