「ヘレディタリー」に熊切和嘉、松江哲明、高橋洋、伊藤潤二らがコメント

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ホラー映画「ヘレディタリー/継承」に著名人が寄せたコメントが到着した。

「ヘレディタリー/継承」

「ヘレディタリー/継承」

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「ヘレディタリー/継承」ポスタービジュアル

「ヘレディタリー/継承」ポスタービジュアル[拡大]

本作は、祖母の死をきっかけに想像を絶する惨劇に見舞われる一家の姿を描くホラー。主人公アニーを「シックス・センス」のトニ・コレットが演じ、これが長編デビュー作であるアリ・アスターが監督と脚本を担当した。

マンガ家の伊藤潤二は「格調の高さに魅入ってしまう。ホラー映画のクラシックになること間違いなし」と本作を称賛。映画監督の熊切和嘉は「後半、“その時”に向け、一気にタガが外れていく様には、ひどく興奮した」、松江哲明は「どこに連れて行かれるのか、と振り回されることが恐ろしく、また快感でもある」と述べている。そのほかのコメントは下記に掲載した。

「ヘレディタリー/継承」は11月30日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

相田冬二(映画批評家)コメント

人間どもをミニチュアの如く見くだす、はるか高みからの筆致。そうして振り下ろされる冷徹な狂気。わたしたちは何度も何度も殺されるが、決して成仏はできない。無限に覚悟しつづけろ。

伊藤潤二(マンガ家)コメント

不穏な空気。ショッキングな展開。家族への感情移入。格調の高さに魅入ってしまう。ホラー映画のクラシックになること間違いなし。

宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)コメント

「完成度は高いけどあまり怖くはない」か「B級作品だけど怖い」か? そんなホラー映画の定説を引っくり返す「最高完成度の本気でクソ怖いホラー映画」!

熊切和嘉(映画監督)コメント

後ろめたさや不安感といった心の澱(おり)のような感情を、悪魔的な描写の積み重ねで映し出していく。それはまるで70年代のホラー映画にあったような、現実と隣合わせの禍々しさだ。
後半、“その時”に向け、一気にタガが外れていく様には、ひどく興奮した。

佐々木敦(批評家)コメント

斬新、かつ古典的。王道、かつ掟破り。
新世代ホラーの真打ちが遂に登場した。コワイの先の真のオソロシさ、降参です。

佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)コメント

予想もしていなかった驚くべき展開に、恐怖でまなこを見開いたまま最後まで突っ走った。神話的なホラーの傑作が21世紀に出現。

ジャンクハンター吉田(映画コラムニスト)コメント

冒頭から台詞の端々に伏線が張り巡らされており、開始30分過ぎたところで驚くべき展開が待っている。
これは予備知識なく観る映画。終盤のエピローグへ向けて狂気な演出には誰もが驚かされるはず。
緊張感と恐怖感のバランスが最高の黄金比率で交わった極上のホラー!

添野知生(映画評論家)コメント

ゴシック小説からJホラーまで、これはホラー映画の武器をすべて引っぱりだして作られた、新しい何かだ。

高橋洋(脚本家・映画監督)コメント

この映画で描かれたような事件は80年代に日本でも起こっている(憶えている人は少ないと思うが)。事件の当事者はずっとハンドルを握りしめたままだったそうだ……。そんなことをこの映画の作者が知ってるはずはない。“霊的”に通じ合ってるとしか思えない。

高橋諭治(映画ライター)コメント

もしも人間が生きる気力と理性を根こそぎ奪われたら、どうなってしまうのか。そんな恐ろしい究極のテーマを、逃れられない“継承”の物語として追求したのがこの映画だ。芸術的なまでに心を惑わし、容赦なく狂い咲く恐怖に、観ているこちらも抗いようがない。

滝本誠(映画評論家)コメント

ドラマが恐怖の震動を開始する冒頭のドール・ハウス・ショット、このショットを見逃してはいけない。

中原昌也(音楽家・作家・映画評論家)コメント

思いっきり不吉であまりに忌まわしくて興奮! こんな邪悪でワクワクしたのは初めての経験! 地獄の底から、とんでもねぇラストがやって来る大胆さに、オレの心にもファンファーレが響きました!

長谷川町蔵(文筆家)コメント

ホラー映画なんて怖くない。本当に怖いのは肉親とのイザコザだよ、なんて言ってる人が一番怖がるホラー映画、それが本作です!

深町秋生(ミステリー作家)コメント

“なんという悪魔的な映画……。周到に仕組まれた罠、寒々しいカメラワーク、そして主役トニ・コレットの映画史に残る凶演(狂演!)。「エクソシスト」のリンダ・ブレアや「ミザリー」のキャシー・ベイツのごとく、見る者の心を凍てつかせた”

町山智浩(映画評論家)コメント

世界映画史上最も嫌なシーンがここにある!
誰が主人公で、何のジャンルで、物語はどこに行くのか、誰にも予想できない究極のスリラー!
ベルイマン、ミヒャエル・ハネケ、ラース・フォン・トリアー、ヨルゴス・ランティモスの系譜に新たな後継者!
仕掛けられた罠は一度観ただけじゃ気づけない。2度、3度観て、その用意周到さに唸れ!

松江哲明(映画監督)コメント

どこに連れて行かれるのか、と振り回されることが恐ろしく、また快感でもある。継承という言葉だけが作品を読み解くヒントなのだ。

真魚八重子(映画評論家)コメント

これほど怖い映画を観たのは初めてだ。突然の爆音で驚かすのではなく、静かに強烈な恐怖を駆り立てる演出は、美学があり詩情さえ溢れている。

森直人(映画評論家)コメント

「ローズマリーの赤ちゃん」からちょうど半世紀。呪いはさらに濃く、不条理はより深く、映画術はキリキリに先鋭化。トニ・コレットは本気で憑かれているとしか思えない!

山崎まどか(コラムニスト)コメント

まるで残虐で優雅なアートを展示する美術館に迷い込んでしまったかのような映画。目を伏せたいほど怖いのに、絶対に目を離すことが出来ない。

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(c)2018 Hereditary Film Productions, LLC

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