宇野維正が「ヘレディタリー」に太鼓判「近年のホラーでは頭一つ抜けている」

1

54

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 17 34
  • 3 シェア

ヘレディタリー/継承」のトークイベントが11月19日に東京・ユーロライブにて開催され、映画ジャーナリストの宇野維正とタレントの奥浜レイラが登壇した。

左から宇野維正、奥浜レイラ。

左から宇野維正、奥浜レイラ。

大きなサイズで見る(全13件)

「ヘレディタリー/継承」ポスタービジュアル

「ヘレディタリー/継承」ポスタービジュアル[拡大]

“ホラーの常識を覆した最高傑作”“現代ホラーの頂点”と海外メディアから絶賛された「ヘレディタリー/継承」。宇野は本作の製作会社が「レディ・バード」「アンダー・ザ・シルバーレイク」などで知られるA24であることに着目し、「“アート寄りな今風のホラー”という先入観を持って観たのですが、かなりストレートなホラーでした」と語る。

もともとホラー映画が好きだという奥浜は「最近は音で脅かすようなアトラクション系のホラー映画が多いのに対して、本作では正体を現さない“何か”がとにかく恐ろしい」と述懐。「精神を支配されていく感覚を味わって、私が求めていたホラーはこれだ!と思えました」と絶賛する。

「ヘレディタリー/継承」より、ミリー・シャピロ演じるチャーリー。

「ヘレディタリー/継承」より、ミリー・シャピロ演じるチャーリー。[拡大]

本作の監督アリ・アスターについて「とにかく、観客の神経を逆なですることに命を懸けていますよね」と笑う宇野。「(主人公の娘である)チャーリーが鳩の首を切るシーンで食べているチョコレートが、アメリカでおなじみのDoveのチョコレート。“鳩”という意味の名前を持つチョコレートを食べながら鳩の首を切るという、そういう意地悪な嫌がらせみたいなことが、実は全編にわたってあるんです」と、アスターの細かい演出を説明する。

最後に宇野は「2度観るといろんな発見があるし、ちりばめられた伏線を楽しめる映画」とコメント。「近年面白いホラー映画がたくさん出ていますが、本作は頭一つ抜けていると思う。全部監督の意図通りに細かく作り込まれている」と太鼓判を押した。

「ヘレディタリー/継承」は11月30日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

この記事の画像・動画(全13件)

(c)2018 Hereditary Film Productions, LLC

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

【イベントレポート】宇野維正が「ヘレディタリー」に太鼓判「近年のホラーでは頭一つ抜けている」
https://t.co/L9MtYpiQic

#ヘレディタリー https://t.co/2kJOKZ65Jp

コメントを読む(1件)

関連記事

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ヘレディタリー/継承 / アリ・アスター の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。