宇野維正が「ヘレディタリー」に太鼓判「近年のホラーでは頭一つ抜けている」

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ヘレディタリー/継承」のトークイベントが11月19日に東京・ユーロライブにて開催され、映画ジャーナリストの宇野維正とタレントの奥浜レイラが登壇した。

左から宇野維正、奥浜レイラ。

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「ヘレディタリー/継承」ポスタービジュアル

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“ホラーの常識を覆した最高傑作”“現代ホラーの頂点”と海外メディアから絶賛された「ヘレディタリー/継承」。宇野は本作の製作会社が「レディ・バード」「アンダー・ザ・シルバーレイク」などで知られるA24であることに着目し、「“アート寄りな今風のホラー”という先入観を持って観たのですが、かなりストレートなホラーでした」と語る。

もともとホラー映画が好きだという奥浜は「最近は音で脅かすようなアトラクション系のホラー映画が多いのに対して、本作では正体を現さない“何か”がとにかく恐ろしい」と述懐。「精神を支配されていく感覚を味わって、私が求めていたホラーはこれだ!と思えました」と絶賛する。

「ヘレディタリー/継承」より、ミリー・シャピロ演じるチャーリー。

「ヘレディタリー/継承」より、ミリー・シャピロ演じるチャーリー。[拡大]

本作の監督アリ・アスターについて「とにかく、観客の神経を逆なですることに命を懸けていますよね」と笑う宇野。「(主人公の娘である)チャーリーが鳩の首を切るシーンで食べているチョコレートが、アメリカでおなじみのDoveのチョコレート。“鳩”という意味の名前を持つチョコレートを食べながら鳩の首を切るという、そういう意地悪な嫌がらせみたいなことが、実は全編にわたってあるんです」と、アスターの細かい演出を説明する。

最後に宇野は「2度観るといろんな発見があるし、ちりばめられた伏線を楽しめる映画」とコメント。「近年面白いホラー映画がたくさん出ていますが、本作は頭一つ抜けていると思う。全部監督の意図通りに細かく作り込まれている」と太鼓判を押した。

「ヘレディタリー/継承」は11月30日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

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(c)2018 Hereditary Film Productions, LLC

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