同映画祭における日本人監督の受賞は今回が初めて。奥山は「名誉ある賞をいただき光栄です」と喜び、「優れた撮影ができていたのだとしたら、それは少しでも良い映画にしようと一緒にがんばってくれたスタッフとキャストのおかげです。改めて、本当にありがとうございます」とコメントしている。受賞にあたっては、ビジュアルだけでなく目に見えない部分での演出のスタイル、全体が詩的に構成されている点が評価された。同映画祭のディレクターを務めるギト・シュニウスは「複数回にわたる上映は、チケット発売後、すぐに売り切れ。コンペティションの作品にこれだけの人が注目することは、ストックホルム国際映画祭29年間の歴史上初めてのことで、この映画が観客を惹きつける力があることを改めて感じました」と述べている。
本作は、祖母と一緒に暮らすために東京から雪深い地方の小学校へと転校することになったユラが、ある日目の前に現れた小さな“イエス様”の力を信じるようになっていくさまを描いた作品。佐藤結良、大熊理樹、チャド・マレーン、木引優子、ただのあっ子、二瓶鮫一、秋山建一、大迫一平、北山雅康、佐伯日菜子が出演した。第66回サンセバスチャン国際映画祭では、奥山が最優秀新人監督賞を獲得している。
「僕はイエス様が嫌い」は2019年に全国で公開。
奥山大史 コメント
名誉ある賞をいただき光栄です。
優れた撮影ができていたのだとしたら、それは少しでも良い映画にしようと一緒にがんばってくれたスタッフとキャストのおかげです。改めて、本当にありがとうございます。
この映画は僕をサンセバスチャン国際映画祭と、今回のストックホルム国際映画祭に連れてきてくれました。そこでは、多くの素晴らしい映画人から国境を越えた教えをいただきました。こうして得られた財産をこれからの映画づくりに活かすことで、皆さんに恩返しをしていければと思います。
ギト・シュニウス(ストックホルム国際映画祭ディレクター)コメント
「僕はイエス様が嫌い」を見たとき、撮影の構図やカット割り、カメラワークに魅了され、この映画に一目惚れしました。複数回にわたる上映は、チケット発売後、すぐに売り切れ。コンペティションの作品にこれだけの人が注目することは、ストックホルム国際映画祭29年間の歴史上初めてのことで、この映画が観客を惹きつける力があることを改めて感じました。最優秀撮影賞の受賞だけでなく、そういった事実からも奥山大史監督にはとても明るい未来があるように感じます。彼の次回作をとても楽しみにしています。
映画ナタリー @eiga_natalie
「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史、ストックホルム映画祭で最優秀撮影賞を受賞(コメントあり)
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