明日10月13日に封切られる「
米ロサンゼルスのシルバーレイクを舞台とする本作は、
「アンダー・ザ・シルバーレイク」には「スーパーマリオブラザーズ」のマリオや「ゼルダの伝説」のリンクといったゲームキャラクターが登場するなど、日本文化の影響も。自身もゲーマーというミッチェルは、人々がゲームに惹かれる理由を「今は世の中からミステリーが消えているから、そのミステリーをゲームの中に探しているのではないか、普段の生活の中になくなってしまった謎や冒険みたいなものをゲームが与えてくれているのではないかと思っています」と分析する。そして「任天堂が大好きなので劇中に取り入れました。ただ私だけじゃなく、世界中の人がビデオゲームにこだわりを持ち、愛着があります」と語っている。そのほか日本の映画監督では小津安二郎、黒澤明、鈴木清順、園子温、庵野秀明からの影響も明かした。
これまで手がけた3作品はドラマ、ホラー、ミステリーと異なるジャンルに属すが、キャラクターの共通項として「これから大人になろうとしている」という点を挙げるミッチェル。「アメリカン・スリープオーバー」では「理想化された青春=神話」を、「イット・フォローズ」では「青春期における不安や不穏さ」を描いたという。そして「アンダー・ザ・シルバーレイク」に関しては「30代の社会に適応できない男性が大人らしくない行動をとる。3作の中でもっとも不穏な、そして嫌な感じがするものだと思います」と語った。
「共通点があるのは偶然」としながらミッチェルは、「3作は自分の頭の中の異なるセクションから出てきたもの。毎回、今までにないユニークな映画を作りたいと思っています。いずれにしろ、私は自分が面白いと思うものを書いている。ドキュメンタリーでも、実体験のレポートでもなく、3作とも自分の想像からできあがっている」とコメントしている。
「アンダー・ザ・シルバーレイク」は、東京・新宿バルト9ほか全国で順次公開される。初日となる明日は、同劇場にて映画評論家・町山智浩によるトークイベントも実施。また初日の鑑賞客には先着でオリジナルステッカーがプレゼントされる。なお明日から10月26日にかけては東京・UPLINKで同作の公開を記念した特集上映「デヴィッド・ロバート・ミッチェルの世界」も行われる。
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- 「アンダー・ザ・シルバーレイク」公式サイト
- 「アンダー・ザ・シルバーレイク」予告編
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