SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018の観客賞が発表された。
若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタートした同映画祭。7月13日から22日にかけて埼玉・SKIPシティを中心に開催され、2018年は前年比105%となる9740人の来場を記録した。国際コンペティション部門の観客賞には、スペインとアルゼンチン合作の「ザ・ラスト・スーツ(仮題)」が選出。国内コンペティション長編部門では、優秀作品賞に輝いていた「
それぞれの監督によるコメントは下記の通り。
国際コンペティション部門観客賞
「ザ・ラスト・スーツ」
私が幼い頃から、いやそれ以前の世代の者から引き継がれてきた感情を共有したいという願望のために、これほどまでに個人的なストーリーの脚本を書き、監督をしましたので、世界中の観客の皆さんと上映の機会をともにし、彼らが作品に感情的に反応し、映画の登場人物やストーリーに共鳴している姿を目の当たりにするのは、とても感動的なことです。また、映画祭のコンペティションで上映される場合、私にとって、観客賞は最高に価値のあるものだと思っています。観客賞は、最も純粋な作品への評価であり、長い期間をかけた制作への報労だと思います。本作は私に、さまざまな国へと旅をし、いろいろな文化に触れるきっかけを与えてくれました。今回、日本に来られたことで、私の人生は大きく変わったと思っています。そして、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で観客賞をいただけたことは、決して覚めてほしくない夢のようです。日本の観客の皆さんに、心から感謝しています。
国内コンペティション部門長編部門観客賞
「岬の兄妹」
観客賞を受賞したことを聞き、素直に感激しております。会場の観客席にいらっしゃった皆様に感謝いたします。映画にするのは勇気と覚悟が必要な題材でした。観た皆様にも覚悟が必要だったと思います。不愉快な気持ちを持った方もいらっしゃったかも知れません。しかしこのような形で賞をいただけたということは観客の皆さんのなかに何かが残ったものだと信じ、岬の兄妹を撮って良かったと思うのと同時にこれからの映画づくりにおいて励みになります。ありがとうございます。
国内コンペティション部門短編部門観客賞
「はりこみ」
この度は本映画祭において「観客賞」という、実際に「はりこみ」を会場でご覧になっていただいたお客様の皆様による大変素晴らしいご褒美をいただきまして、関係者一同嬉しい気持ちでいっぱいです。厚く御礼申し上げます。私たちの存在は、実際に作品を観ていただくお客様がいなくては成立しません。そしてそのお客様に楽しんでいただけた事がエネルギーとなり、不安な未来に向かってまた少し走る事ができます。今後もたくさん楽しんでいただけますように、より一層精進したいと思います。また、今回は「国際映画祭」ということで英語字幕をつけていただきました。日本語でも面倒な劇中の会話のニュアンスや構成に、翻訳が大変だったのではとお察しします。素晴らしい翻訳をしていただいた方々にも厚く御礼申し上げます。打ち上げしましょう。今後の映画祭のより一層の発展を願って受賞のコメントとさせていただきます。ありがとうございました。
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- SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018 公式サイト
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