SKIPシティ映画祭2018全ラインナップ発表、石井裕也ら埼玉出身監督の特集など

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018が、7月13日から22日にかけて埼玉・SKIPシティほかにて開催。このたび同映画祭の全上映プログラムが発表された。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタート。15回目となる本年のオープニングを飾るのは、開催地である川口市が製作し、約300人の市民がエキストラとして参加した「君がまた走り出すとき」に決まった。同作は短編「母との旅」「エンドロールを撮りに」が評価された中泉裕矢が、日本人男性で初めて世界6大マラソンを完走した市民ランナー・古市武氏に触発されて制作した人間ドラマ。寛一郎、山下リオらがキャストに名を連ねる。

また15周年特別企画として、3つの特集を展開。埼玉出身の監督にスポットを当てる「飛翔する監督たち from SAITAMA」では、石井裕也の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」、入江悠の「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」、沖田修一の「横道世之介」、吉田恵輔の「犬猿」がラインナップに並んだ。

「名匠たちの軌跡」と銘打った特集では黒澤明、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、ミヒャエル・ハネケの映画術に迫ったドキュメンタリー作品を無料上映する。クリス・マルケルが「乱」のメイキングドキュメンタリーとして制作した「AK ドキュメント黒澤明」、是枝裕和が手がけた「映画が時代を写す時-侯孝賢とエドワード・ヤン」、イザベル・ユペールやジュリエット・ビノシュも登場する「ドキュメンタリー：映画監督ミヒャエル・ハネケ」の3本だ。

さらに子供から大人まで楽しめる特集として、「怪盗グルー」シリーズ3作品の一挙上映プログラムも。

映画祭のメインとなるコンペティション部門は、15年目を機に構成をリニューアル。国際コンペティションに加え、国内コンペティションの長編部門・短編部門という3カテゴリーとなる。本年は過去最多となる98の国と地域から計832作品の応募があり、厳選された23作品がノミネート入りを果たした。グランプリをはじめ各賞は7月22日のクロージングセレモニーで発表。なお国際コンペティションの審査委員長は俳優の渡辺真起子が務める。

そのほか「8年越しの花嫁 奇跡の実話」のバリアフリー上映や、「ウルトラマンゼロVR 大都会の戦慄 エレキング対ゼロ」などのVR上映といった企画も盛りだくさん。ラインナップの詳細は映画祭の公式サイトでチェックしよう。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018

2018年7月13日（金）～22日（日）埼玉県 SKIPシティ / MOVIX川口ほか