「セラヴィ!」監督が来日、コメディでテロに対抗「みんなで顔を上げて笑いたい」

2

57

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 16 39
  • 2 シェア

セラヴィ!」が6月21日に神奈川・横浜みなとみらいホールにてフランス映画祭2018のオープニング作品として上映され、監督のエリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュが登壇した。

左からオリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ。

左からオリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ。

大きなサイズで見る(全7件)

「セラヴィ!」キービジュアル

「セラヴィ!」キービジュアル[拡大]

「最強のふたり」のトレダノとナカシュが手がけた本作は、ベテランのウェディングプランナー・マックスを主人公に、ある古城を舞台にした結婚式で起こる騒動を描くコメディ。

映画祭オープニングセレモニーのレッドカーペットを歩いたのち、上映後のトークショーに参加した監督の2人。観客とともに映画を鑑賞したトレダノは「温かく映画を受け入れてくださり、ありがとうございます。皆さんいい反応をしてくださいました」と、会場のリアクションに手応えを感じた様子のナカシュは「ものすごくフランス的な映画だし、フランスだから気に入ってくれるのかもしれないと思っていたので、本当に幸せな気持ちです」と挨拶する。

エリック・トレダノ

エリック・トレダノ[拡大]

作品に込められたユーモアが万国共通であることについて、トレダノは「僕たちにとっての麻薬は“お客さんの笑い”なんです。2時間のあいだ、自分の人生からちょっと離れた体験を一緒にしていただくのは、本当に素晴らしいことだと思います。僕たちは皆さんの笑い声が聞きたくて日本にやってきました」とコメントした。

オリヴィエ・ナカシュ

オリヴィエ・ナカシュ[拡大]

また舞台挨拶では、2015年にフランス・パリで起きた同時多発テロが本作を作るきっかけになったことも明かされた。ナカシュは「僕たち自身もすごく心を痛めましたが、テロリストたちの狙いはまさに僕たちが意気消沈すること。だから生活の中で文化や心を彩ってくれる場所を狙ってくるんです。なので、僕たちは絶対にしょんぼりすることなく、みんなで一緒に顔を上げて笑いたいと強く思いました」と述べ、「僕たち2人は物事をポジティブに考えたいんです。社会的な問題は多いですが、偏った考え方に関しても、手を取り合えば乗り越えられるんだというメッセージを伝えたいんです」と映画に込めた思いを語った。

左からエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ。

左からエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ。[拡大]

また本作の主人公をウェディングプランナーという設定にした理由を聞かれ、ナカシュは「僕たちは駆け出しの頃、イベントの裏方のアルバイトをしていました。そういう経験を通じて“仕事を一緒にやるチーム”についての映画を撮りたいとずっと思っていました。一方で、結婚式では表にいる参列者と裏方で働く人たちとでは、社会的地位や結婚式に対する考え方にもズレがあって、映画に向いているんじゃないかと思ったんです」と答えた。

左からオリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ。

左からオリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ。[拡大]

そのほかトークショー中には、撮影中に4カ月もの間、2人が17世紀に建てられたパリ近郊のクランス城に寝泊まりしていたという裏話が披露されたほか、トレダノが気になっていたという日本語「あのー」でコールアンドレスポンスを行う一幕もあった。

「セラヴィ!」は7月6日より東京・シネクイントほか全国でロードショー。

この記事の画像・動画(全7件)

(c)2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE

読者の反応

  • 2

ayabelle @kouhaimegane

「セラヴィ!」監督が来日、コメディでテロに対抗「みんなで顔を上げて笑いたい」 - 映画ナタリー https://t.co/gADh3idMG4

コメントを読む(2件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 セラヴィ! / エリック・トレダノ / オリヴィエ・ナカシュ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。