山崎賢人、鈴木亮平らが「羊と鋼の森」野外上映を喜ぶ「都会の真ん中にこんな場所が」

本日5月28日、「羊と鋼の森」の試写会が東京・新宿御苑で開催され、キャストの山崎賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、三浦友和、監督の橋本光二郎が出席した。

まずはじめに、山崎、上白石萌音、上白石萌歌、三浦、橋本の5名が日本庭園が一望できる旧御涼亭での会見に参加した。山崎は「新宿御苑には今日初めて来ました。都会のど真ん中にこんな緑豊かな場所があるとは。ビルも見えたりして不思議な風景ですね」と挨拶する。そして、三浦は本作が文部科学省選定作品であることに触れながら「昔、グレていた頃は“お墨付き”って聞くと観なかったんですけど（笑）。私のような人には、そういう気持ちを払拭して観ていただきたいですね」と茶目っ気たっぷりにアピールした。

姉妹での共演は初となる上白石萌音・萌歌は、感想を尋ねられると目を見合わせてにっこり。続いて萌音は「お仕事をしている自分を見られるのが恥ずかしかったです。でもすごく幸せな経験」とはにかみ、萌歌は「（萌音と）役で交わるのが一番の夢だったので、こんなにも早く叶ってすごくうれしかった」と心境を明かす。そんな2人との共演を、山崎は「リアル姉妹を前にお芝居するのはすごく贅沢な時間でした」と懐かしんだ。

会見のあとは、鈴木も合流して全員で野外上映の会場へ。本上映は、山崎扮する主人公・外村が、三浦演じる調律師・板鳥が調律したピアノの音に森の匂いを感じるシーンにちなんで行われたもので、山崎は同地での野外上映が史上初であることをアピールしたあと「史上初の貸し切り……!?」とつぶやき、鈴木から「貸し切りはあるでしょうよ！」とツッコまれて照れ笑いを浮かべる。

続いて、鈴木は「森のシーンが多いので、スクリーンの森と景色がつながって見えるようになったりするのかな。僕もこっち（客席）で観たい！」と集まったファンをうらやみ、すでに何カ所も蚊に刺されたという三浦は「映画が始まると明かりが消えて真っ暗になっちゃうから気を付けて」と観客を気遣う。上白石萌音は客席を見渡して「フェスみたい！ 無音の時間が大切に描かれている映画なので、その瞬間に自然の音が聞こえるなんてうらやましいです」と声を上げ、上白石萌歌は「劇場以上に音がすっと耳に入ってきそう。質のいい環境で、ピアノの音を感じていただけるのでは」とコメントした。

イベント終盤には、三浦から「座長として大切なのは、その作品にちゃんと向き合っているかどうか。その点において彼は素晴らしいと思いました」と称賛された山崎が「ありがとうございます！」と弾けんばかりの笑顔を見せる一幕もあった。

「羊と鋼の森」は、6月8日より全国でロードショー。

※山崎賢人の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記