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本作は、宮下奈都の同名小説を実写映画化したヒューマンドラマ。山崎演じるピアノ調律師を志す青年・外村直樹の成長が描かれる。2017年の2月から撮影が行われた本作の現場を、山崎は「北海道で悩みながら楽しく撮影しました」とたどたどしく述懐。先輩調律師・柳伸二役の鈴木に「今賢人が『駄目だ、調律しないと』って小さい声で言ってました(笑)」と暴露された山崎は「今日はコメント力を調律してきたので」と言うが、「今、調律できてた!?」とツッコまれていた。
他キャストがスーツやドレスで決める中、カジュアルなジャケットで登場した調律師・秋野匡史役の光石。鈴木から「光石さん、今日私服ですか?」といじられた光石は「スーツ着るならそう言ってください! 僕は今日現場から半ズボンで来たので、そこから考えたらこれでもきちっとした感じだったの」と言い訳して笑っていた。また本作では、外村の調律師としての人生を変えるピアニスト・佐倉姉妹役で、上白石姉妹が初共演。上白石萌音は「おじいちゃん、おばあちゃんが『早く観たい』とすごく楽しみにしてくれていたので、今日から観てもらえると思うとすごくうれしいです」とコメントした。
自分自身の調律したいところを聞かれた山崎は、なぜかフリップに「ピアノ」と書いて登壇者たちを困惑させる。「プライベートでもピアノを調律したいということですか?」と司会に聞かれると、「そうですね。逆にというか」と独特な回答で笑いを起こす。「自分自身ではなく、世の中の調律したいことなんですが……」と切り出した鈴木は、「あんこの量」と回答。「あんこがたくさん入っていればいいと思うなよ、と。バランスがあるので。たい焼きの『尻尾まであんこがつまってます』って……いらない!」と力説するも、外村を導く調律師・板鳥宗一郎役の三浦から「(話が)長い! 僕はあんこがたくさん入っているほうがうれしいですよ」と一蹴されてしまう。同じ質問に上白石萌音が「体内時計」と答え、休日は遅くまで寝すぎてしまうことを明かすと、同居している上白石萌歌は「うん。早く起きてください」と冷静に返す。また光石は「調律したいのは今日の衣装です」ときっぱり答えて笑いを誘った。
終盤には「自分が悩んだとき、背中を押してくれた人は?」という質問が。山崎は「仕事で悩んでいるとき、友達に『仕事だけに集中するのはよくないよ』と言われて、それくらい軽く考えてみるのもありだと思った」と回答。鈴木は本作の北海道ロケを振り返り「みんなで食事に行って、僕と賢人でもう1軒行こうか迷っているとき、光石さんが1万円を出して『これで飲みに行ってきなさい』と背中を押してくれました(笑)」と告白する。光石は「1万円かよ!って話ですよね」と顔を真っ赤にしつつ、鈴木に「こういう先輩にならないとと思った」と言われると「衣装間違えるけどね?」と返した。そして三浦は地井武男との思い出を「僕は芸能生活47年を迎えましたが、どん底のときは仕事のオファーが来ないこともあった。そんなとき地井武男さんと飲んでいて『いいときはみんないい顔ができる。駄目なときに駄目な顔をしてはいけない。駄目なときの顔付きでお前の評価は変わる』と言われたことが心に残っています」と回想して拍手を起こした。
最後には原作者の宮下からの手紙が代読された。「才能に迷う不器用な新人調律師が一歩一歩進んでいく姿がそこにあって、きっと山崎賢人という俳優も、焦りや不安を抱えながらこつこつと歩き続けてきたのだろうと感じ、胸が熱くなりました」という感想を受け、山崎は「すごくうれしいです。自分もこの作品の撮影中、お芝居をするということがよくわからなくなる時期だったので、それを外村にぶつけようと思って演じました」と感慨深げに語った。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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