この日の撮影は栃木の佐野清澄高等学校にて行われた。まずはつっつんを演じる佐野と、イケメンのチャラ男・高梨ミツヤに扮する清水の共演シーンからスタート。つっつんがミツヤに殴られるシリアスな場面の撮影ではあるが、佐野と清水はすでに心を開き合っているようで「生徒処分規定」と書かれた貼り紙を見ながら談笑する。清水が腕の振り方を確認すると同時に、佐野も殴られたときの顔の動きを入念にチェック。その際、バランスを崩した佐野に清水が心配して声をかけるも、問題ないとわかると2人は楽しそうに笑い合った。
続いて色葉役の中条が姿を現す。佐野を殴るシーンの撮影を行っていた清水は、一転して中条からビンタを受ける場面の撮影に臨むことに。英は中条に対してビンタをする際の距離感、清水に対して頬を打たれたときのよろけ方についてアドバイス。清水が言われた通りによろけて見せると、英は「いいねえ!」と賛辞を贈った。また色葉がミツヤに“壁ドン”をするシーンの撮影も実施。中条は1テイク目から「ドンッ!」と鈍い音が響き渡る豪快な壁ドンを披露し、英を喜ばせた。
囲み取材には中条、佐野、清水、英に加え、ミツヤに思いを寄せる石野ありさ役の恒松、2次元オタクの女子・綾戸純恵役の上白石、つっつんの良き理解者であるオタク仲間・伊東悠人役のゆうたろうも出席。中条は撮影を振り返りながら「人見知りなので最初は緊張したんですけど、本読みの時点でみんなが話しかけてきてくれて。温かい現場なので、私自身も自分を解放するようにしてます」と心持ちを明かした。佐野が「いい意味でお仕事をしてる感じがなくて、アットホームな印象。みんな昔から仲のいい友達のような雰囲気です」と話すと、周りのキャストは深くうなずき同意する。
上白石は「みんなそれぞれのカラーがあって。すごく刺激をもらっていますし、今までのお芝居では味わえない若さのぶつかり合いというか……」とコメント。それを聞いた英は「はははは! 若さのぶつかり合い! おめーが言うな(笑)」と最年少の上白石にツッコミを入れる。自身が演じるキャラクターについて聞かれると、恒松は「監督から『いろいろな表情があっていいよ』と言われたので、シーンごとに違った顔を出せるように演じています」と、ゆうたろうは「大きな猫耳をしているんですよ。でもそれを堂々と着けていて、自分を貫いている賢いキャラクターです」と述懐。清水は「ミツヤはチャラチャラしてるんですけど、実は頭の中ではいろいろなことを考えていて。バカのふりのような立ち回りができるんですよね」と語った。
本作の撮影を「一生の思い出になる」としみじみ話す中条。「撮影でここまで楽しい気持ちになれることはなかなかないです。この組で一生やっていきたい!」と宣言し、キャストとスタッフを和ませた。
「3D彼女 リアルガール」は9月14日より全国ロードショー。
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