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G・デル・トロ「怪物たちに感謝」、ゴールデングローブ賞受賞者たちが続々スピーチ

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第75回ゴールデングローブ賞にて監督賞を獲得したギレルモ・デル・トロ。(写真提供:Sthanlee Mirador / Sipa USA / Newscom / ゼータ イメージ)

第75回ゴールデングローブ賞にて監督賞を獲得したギレルモ・デル・トロ。(写真提供:Sthanlee Mirador / Sipa USA / Newscom / ゼータ イメージ)

第75回ゴールデングローブ賞授賞式が、アメリカ・カリフォルニアのビバリーヒルトンホテルにて現地時間1月7日に開催された。

最多4部門を制したのは、マーティン・マクドナー監督作「スリー・ビルボード」。同作はドラマ部門の作品賞や脚本賞のほか、フランシス・マクドーマンドが女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞に輝いた。また脚本賞のプレゼンターとして、101歳を迎えたカーク・ダグラスと義娘にあたるキャサリン・ゼタ=ジョーンズが登場。セレモニーではハリウッド・ブラックリストにまつわる偉業にも言及され、ダグラスは出席者たちから喝采を浴びた。

監督賞と作曲賞の2部門を獲得したのは、人間の女性と水の中で生きる不思議な生物の愛を描いたギレルモ・デル・トロによるファンタジーロマンス「シェイプ・オブ・ウォーター」。デル・トロは空想のモンスターに苛まれた幼少期を振り返りながら、「身体と感情、光と影、そういったものを追い求めてきました。そして奇妙な物語やおとぎ話によって救われてきました」と語る。自身の初長編作「クロノス」から「ここまで来るのに25年かかった」と受賞の喜びを表現し、「ここにいる人たち、そして怪物たちに感謝します」とユニークな言葉選びでスピーチを締めた。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」にてドラマ部門の男優賞を受賞したゲイリー・オールドマンは、「チャーチルは『自分の好みはとても簡単だ。最高のものさえ当ててくれれば満足する』と言いましたが、今回私は最高な人々に囲まれました」と共演者たちを称賛。チャーチルになりきるため特殊メイクを施して演技に臨んだ彼は、特殊メイクアップアーティストの辻一弘にも感謝を伝える。

女は二度決断する」が外国語映画賞に選ばれた監督のファティ・アキンは「何千分の一の奇跡が起きて驚いています」とコメント。母国語のドイツ語で演技したダイアン・クルーガーをはじめ、共演者やスタッフたちに「ダイアン、君なしにはこの映画はできなかった。この受賞は君のものだ、私たちのものだ。ありがとう。私を支えてくれて、この映画に関わってくれた皆さん、ありがとう。あなたたちが私の扉を開いてくれました」と語りかけた。

本年の授賞式には、セクシャルハラスメントや性差別撲滅を訴える俳優たちが連帯の証として、黒いドレスや衣装を着用して出席した。映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルをきっかけに浮き彫りになったハリウッド業界のセクハラ問題に対し、自身の意思を表明した出席者たち。功労賞にあたるセシル・B・デミル賞受賞者のオプラ・ウィンフリーが「テレビや映画を通して何か伝えることが重要です。どういう経験をして、何に耐え、どのように克服するかを。人生には醜いことも起こりますが、より明るい朝のために希望を持つことが大事。新しい1日が始まろうとしています」と力強く訴えると、会場中にスタンディングオベーションが巻き起こった。

※映画部門の受賞結果はこちらから
ゴールデングローブ賞「スリー・ビルボード」が4冠、監督賞はギレルモ・デル・トロ

※テレビ部門の受賞結果はこちらから
ゴールデングローブ賞テレビ部門で「ビッグ・リトル・ライズ」N・キッドマンが女優賞

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