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現在公開中の本作は、オダギリジョー演じる主人公・白岩義男と蒼井優扮するホステス・田村聡が惹かれ合うさまを描いたラブストーリー。熊切和嘉監督作「海炭市叙景」、呉美保監督作「そこのみにて光輝く」に続き、佐藤泰志の小説を映画化する“函館3部作”の最終章という位置付けで制作された。
本作の初日舞台挨拶が「エルネスト」撮影のためキューバにいたオダギリ不在で行われたとアナウンスされ、司会に「お帰りなさいませ」と声をかけられたオダギリ。「シャワーを浴びてると茶色の泡が流れるんです。薄皮がちょっとずつちょっとずつ取れていくくらい焼けていて。毎回お風呂入るたびに心配になる(笑)」と言って会場をさっそく笑いで包む。「2カ月くらい海外にいたのでどういう状況かまったく分からなかったけど、ヒットしていると聞いて安心しました。今日はたくさんの方に来ていただいてよかったです」と満員の客席に感謝を述べる。
第21回釜山国際映画祭に参加した感想を尋ねられた山下は「釜山は6回目なんです。以前の韓国のお客さんは俺にすら『サインちょうだい~!』って感じで反応がすごかったけど、最近は日本のお客さんに近付いてるような印象で落ち着いた映画ファンが多くなっている」と述懐。一方オダギリは「舞台挨拶のあとにみんなで飲んだんですけど、マンガで見るような千鳥足で、宇宙人のように引きずられて帰っていったらしくて。釜山は僕の中でなかったことになっていますね」とおどけながらエピソードを明かす。
観客へのメッセージを求められた山下は「この映画が作れて本当にうれしい。力のある映画を作れたことを実感しています。1人でも多くの女性に観てほしい映画ができたという自信があります」と本作の出来に満足している様子を見せる。オダギリは「主役をやるのは本当に気が重いんですよ。責任をそれだけ負うのであまりやりたくない仕事なんですけど。(この作品は)台本が面白いなあと思ってやったらすごくいい作品になったというベストな感じですね。関われてよかったなと思う作品が数字的な答えを出せていることは、僕も山下さんも安心してます。誰かに伝わっていっていることが感じられるので、それだけで十分意義があるなと」と感慨深く語り、イベントを締めくくった。
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