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現在公開中の本作は、オダギリ演じる主人公・白岩義男と蒼井扮するホステス・田村聡が惹かれ合うさまを描いたラブストーリー。熊切和嘉監督作「海炭市叙景」、呉美保監督作「そこのみにて光輝く」に続く、佐藤泰志の小説を原作とする“函館3部作”の最終章として制作された。
上映前には釜山シネマセンターでトークショーが行われ、蒼井と山下が登壇。蒼井は「こんにちは。お久しぶりです。蒼井優です」と韓国語で挨拶すると「今、別の映画の撮影中なのですが、そのチームが『釜山は絶対行っておいで』って言ってくれたので来ることができました。すごく楽しみにしていたので、よろしくお願いします」と話した。
自身が演じた聡について、蒼井は「幼い男の子みたいな純粋さを持っているがゆえに、社会との折り合いをつけられずに葛藤している役でした」と説明。また、作品について「客観性を失ったままいっぱいいっぱいの状態で撮影に入ったのですが、完成したときには客観的に観ることができました。自分が映っているという感じがしなかったです」と述懐する。一方、山下は「2人と、映画というものでしっかり一緒にやってみたいという気持ちが強かった」と、オダギリと蒼井への思い入れを語った。
CGV新世界センタムシティーで行われた公式上映後の舞台挨拶には、オダギリも登壇。ハイテンションで「今日はなんでも答えます!」と宣言し、蒼井、山下とともに観客との質疑応答を楽しんだ。
多くの映画関係者が参加をボイコットするなどの問題が起こった本年度の映画祭について、オダギリは「いろいろな困難があるとは思いますが、続いてもらいたいという思いが強いですし、何か僕にできることがあればと思い、今回も参加いたしました。また来たいですし、いつまでも応援するつもりです」とコメント。蒼井も「以前、『花とアリス』という作品で釜山国際映画祭に参加させていただいたのですが、会場に映画が好きな人しかいないんだって気付いた瞬間、幸せな気持ちでいっぱいになりました。役者を続けようと思わせてくれたのが、釜山でした」と同映画祭への感謝の気持ちを述べた。
12月に台湾、2017年3月に韓国で公開される本作。山下は「映画でしかできないことをいろいろやりたくて撮った作品です。映画の力を信じることができる、自分にとって特別な作品になりました。韓国でも今後公開されますので、ぜひそのときにも観てほしいと思います」とメッセージを送った。
また15日に行われたクロージングセレモニーには、オダギリと山下のほかキャストの
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