現在開催中の第21回釜山国際映画祭にて、ミッドナイトパッション部門に正式招待された「
本作は、日活ロマンポルノの製作開始45周年を記念した企画「ロマンポルノリブートプロジェクト」の一環として作られたラブストーリー。仕事や名声、愛を失った映画監督の古谷が、鬱屈とした気持ちを抱えながら肌のぬくもりを求めてさまようさまを描く。
840人を収容できる劇場には、「嘆きのピエタ」を手がけた
本編上映後、キム・ギドクは「10分に1度、濡れ場を入れなければいけないルールがあったそうですが、まったく飽きさせず美しい物語に仕上がっていると思いました。女優陣は、女性が持つエネルギーを感じさせるキャラクターでとても好感を持ちました」とコメント。さらに「とても面白い企画。もし機会があれば監督をしてみたいです」と意欲をのぞかせた。
行定は「10分に1度、セクシャルなシーンがあれば、基本何をしてもよいという自由さは、今も表現者たちに大きな影響を与えています。僕は、ポルノではなく官能的なラブストーリーを撮ったと思っています」と本作について触れる。板尾は「セックスシーンが多い作品ですが、素晴らしいラブストーリーになっているので、特に女性に観ていただきたいです。僕は韓国映画が大好きで、その韓国の地で上映ができて光栄です」と喜びを語った。
早朝4時まで続いたプレミア上映会。客席からは常に笑いやどよめきが起き、ロマンポルノへの感心の高さをうかがわせた。「ジムノペディに乱れる」は、11月26日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。BSスカパー!では同日24時からR15+版が放送される。
※記事初出時より画像を1点追加しました。
行定勲 コメント
今年も無事釜山に来ることができて、うれしく思っています。客席を見るとキム・ギドク監督や、映画プロデューサーのアン・ドンギュさんが観てくれているようですね。ロマンポルノは70年代~80年代にあった映画レーベルの1つで、10分に1度、セクシャルなシーンがあれば、基本何をしてもよいという自由さは、今も表現者たちに大きな影響を与えています。その現代版として、今回リブートされました。僕は「ジムノペディに乱れる」で、ポルノではなく官能的なラブストーリーを撮ったと思っています。
板尾創路 コメント
アンニョンハセヨ、板尾創路です。古谷という映画監督役でこの作品に出演しました。セックスシーンが多い作品ですが、素晴らしいラブストーリーになっているので、特に女性に観ていただきたいと思っています。かなりモテるキャラクターなので、演じるうえでは女性の母性本能をくすぐるにはどうしたらいいかということを研究しました。
(演じるうえで、古谷と行定のつながりを意識したかと聞かれ)監督は、僕をイメージして脚本を書いてくれたと思うのですが、僕は、たぶん監督をイメージして演じていたんじゃないかと思います。
往年の俳優さんたちにずっと、「成人映画の仕事がきたらやっておけ」と言われていたので、今回のオファーを受けたときはすぐにこの作品に参加しようと決めました。僕は韓国映画が大好きで、その韓国の地でワールドプレミア上映ができて光栄です。
芦那すみれ コメント
去年は観客として、この映画祭に参加していましたが、今年は女優として参加することができてとてもうれしいです。
私は人間の本質を描くうえで、性の描写はとても重要な要素だと思っています。このロマンポルノリブートプロジェクトを通して、もっと自由な表現が広がることを期待しています。
岡村いずみ コメント
私も一肌脱いでこの作品に参加させていただきましたが、すごくきれいに撮っていただいてとてもうれしいです。この作品には、女性の美しさが表現されていると思います。初めての映画祭で、3階席までお客さんが埋まっていてとてもうれしいです。
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- 「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」公式サイト
- 日活ロマンポルノ公式サイト
- 日活ロマンポルノリブートプロジェクト(5作品共通 予告編)
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行定勲の初ロマンポルノ作品が釜山で上映、キム・ギドクも「監督してみたい」 - 映画ナタリー https://t.co/ErjSMQaOI4