日活ロマンポルノで活躍した女優・中川梨絵が逝去、「恋人たちは濡れた」などに出演

女優の中川梨絵が、肺がんのため6月14日に逝去した。67歳だった。

5歳で初舞台を踏んだ中川は、高校卒業と同時に東宝に入社。1967年に公開された成瀬巳喜男の監督作「乱れ雲」で銀幕デビューを果たした。その後日活に移籍し、1972年公開の日活ロマンポルノ「OL日記 牝猫の匂い」で初主演を飾る。

日活の女優として藤田敏八の「エロスの誘惑」、神代辰巳の「恋人たちは濡れた」で主演を務め、1974年のフリー転身後も相米慎二がメガホンを取った日活ロマンポルノ「ラブホテル」に出演。また黒木和雄によるATG作品「竜馬暗殺」、瀬川昌治が監督を務めた「喜劇 女の泣きどころ」などでも印象的な演技を見せた。