映画ナタリー - 最新映画ニュースを日々配信

「シネマの天使」完成記念、本郷奏多が広島県民のために苦手な和菓子を克服

126

「シネマの天使」完成披露試写会の様子。

「シネマの天使」完成披露試写会の様子。

本日10月13日、東京のシネ・リーブル池袋にて「シネマの天使」完成披露試写会が開催され、キャストの藤原令子本郷奏多阿藤快ミッキー・カーチス、監督の時川英之が登壇した。

「シネマの天使」は、122年の歴史を経て2014年8月に閉館した映画館・シネフク大黒座の、最後の姿を映像に残したいという思いから誕生した作品。閉館に向かう老舗映画館・大黒座の従業員や観客たちが織りなす人間ドラマと、その“映画館”が人々に贈ったあるサプライズを描き出す。劇中では藤原が大黒座で働き始めたばかりの新入社員・明日香を、本郷が映画制作を夢見るバーテンダーのアキラを演じる。そして阿藤快は大黒屋の映写技師、ミッキー・カーチスは謎の老人役として出演を果たした。

広島・福山市にあったシネフク大黒座にて、取り壊し工事のための重機が劇場に入ってくるまで撮影が行われた本作。時川は「大黒座の方々に何か撮ってくれとお願いされて、打ちあわせで気軽に『短編映画なんてどうですかね』と言ったら劇場スタッフの方々がどっと涙を流されて。そこから、映画館のために何ができるだろうと真剣に考えました」と制作のきっかけを明かす。

本作が映画初主演となる藤原は、「ドタバタで始まったので心の準備ができていない状況だったんですが、ただ一生懸命にやりました」と話す。そして「劇中に出てくる映画館の壁に描かれたメッセージも本当のものを使っているので、実際に足を運ばれた方の思いが乗せられているあったかい映画だなと思います」と語る本郷は、「僕は違うんですが、キャストもスタッフも、広島にゆかりのある方々が多くて……そういうのがいいなと思った宮城県民です」と笑いを誘った。

司会から映画館での思い出についての質問が上がるなり、ミッキー・カーチスは大きな声で「いっぱいあるよー! でも言えない!」とコメント。続いて本郷が「僕自身あまり映画を観ないんですが、映画に出る立場として、劇中で生きている人物のように映画を愛して必要としてくれている人がいるんだなって思えて……」と語っていると、このあと初めて本作を鑑賞するのを楽しみにしているというミッキー・カーチスが「もういいよ、早く観ようよー!」と再び大声を出して会場を笑わせる。

ここで、本作の完成を記念して、広島から名物のもみじ饅頭が届けられた。しかし本郷がそれを受け取ると、阿藤が「え、本郷くん大丈夫!? (苦手だって)聞いてるけど……」と心配顔に。しかし本郷は「和菓子があんまり……でも広島の方が一生懸命作ってくれたんですから!」と意を決して一口饅頭をかじり、「おいしいなあー!」と強がってキャストらを驚かせた。

最後に本郷は「すごくハートフルな作品で、悪いやつが1人も出てこないというのは、今時珍しいかなと思います。自分の映画館との思い出を重ねあわせて観ていただくのが一番だと思います」と挨拶。そして藤原は「1つひとつのセリフも実際に働いていた方々の言葉をもとにしていて重みがあるので、いろいろなことを感じていただけたらと思います」と観客にメッセージを送り、イベントを締めくくった。

「シネマの天使」は10月31日より広島県内の劇場にて先行ロードショー。11月7日に全国で公開される。

映画ナタリーをフォロー