「ローリング」はおしぼり業者に勤務する青年、貫一が、かつて盗撮事件を起こして失踪した高校時代の担任教師、権藤との再会をきっかけに、思わぬ騒動に巻き込まれていくさまを切り取った人間ドラマ。
映画の上映終了後に行われたこの舞台挨拶では、登壇者が一言ずつ挨拶を済ませた後、質疑応答へ。撮影時の様子を司会者が尋ねると、主人公の貫一役を務めた三浦は「水戸の撮影が結構きつかったです。ほぼみんな寝られないほどスケジュールがタイトで。作品の世界そのもののような感じがして、不思議な撮影でした」と、現場で過ごした日々を懐かしそうに振り返った。
東京から水戸へやってきたキャバクラ嬢、みはりに扮した柳は「みはりは夜のシーンが多かったので、みんなが朝早いなか私はぐっすりと寝ていました。今までに出た作品で一番肌のコンディションがよかったんじゃないかな」と満面の笑みに。
元教師の権藤を演じた川瀬は「水戸では飲みに行った先々で『先生、先生!』ってみんなからバカにしたように呼ばれていて。この役柄を考えると、もう僕はあの土地に行ったら石を持った人に追いかけ回されるんじゃないかと思います!」とおどけた表情で語る。
そして本作をこれから観る人へのメッセージを求められ、三浦がキャスト陣を代表することに。マイクを握った三浦が、川瀬に困ったようなまなざしを向けると、川瀬は「こっちを見るな!」と“先生”らしく一喝して見せる。そして三浦は「この映画に好感を抱いてくれる方は、いったいどんなところを好きになってくれるのだろうか? と気になります。きっと面白いと感じるシーンを見つけてもらえると思いますので、ぜひ観てください」と実直に述べた。
さらに冨永が「誰にでも先生という存在はいると思います。先生があんなことになったら自分ではどういう行動をとれるかと考えたら、あのような感じになりました。先生がだめになっていくのをいかに教え子が止められないかを描いたのがこの作品です」とキリッと締めようとする。すると突然川瀬が「教育関係の皆様、本当に申し訳ありません!」と頭を下げ、会場が笑いに包まれるなか、舞台挨拶は幕を閉じた。
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三浦貴大が「きつかった」と撮影をしみじみ振り返る、「ローリング」舞台挨拶 - 映画ナタリー http://t.co/kclDP09oXw
また水戸で観たいなぁ。