これまで4作品がカンヌで上映され、審査員を務めたこともある河瀬は落ち着いた様子で「カンヌはデビューから見て育ててくれている、成長を評価してくれていると思う。今回の『あん』も上映できてうれしい」と喜びをかみしめる。樹木は、自分のシーンが大幅にカットされたことを暴露し「あそこもここも切られちゃったのよね~」と皮肉めいた発言をするなど、初のカンヌでも相変わらずのマイペースぶり。夫である内田裕也について話が及ぶと、「夫に(『あん』を)観せましたら、『アンドゥトロワーの“アン”か?』と関係のないことを言っていました」と笑った。
海外映画祭へ初参加となる孫の内田が緊張から質問にうまく答えられずにいると、樹木は「こういうときは泣いちゃえばいいのよ」とアドバイス。それを聞いた永瀬は内田に対して「海外生活が長いから日本語がうまく話せないんだよね」と優しくフォローする姿を見せた。内田はカンヌへ参加できたことについて河瀬に感謝を示し、樹木との共演については「普通のおばあちゃんでした。普段の感じともあまり変わらなかった。撮影中はわからない漢字を教えてもらった」と話した。
この日はドリアンが書いた小説のモデルにもなった元ハンセン病患者の森元美代治・美恵子夫妻も会場を訪れており、ドリアンが「たくさんのことを教えていただきました。本当に感謝しています」と紹介すると大きな拍手が起こった。
「あん」の受賞に期待が寄せられる、ある視点部門の授賞式は現地時間5月23日に実施される。本作は日本にて5月30日より全国ロードショー。
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