「あん」カンヌ上映、樹木希林が孫の伽羅にアドバイス「泣いちゃえばいいのよ」

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河瀬直美の監督作「あん」が第68回カンヌ国際映画祭のある視点部門オープニングフィルムに選出され、現地時間5月14日に上映された。上映前には記者会見が開かれ、河瀬と主演の樹木希林、カンヌへの参加は2度目となる永瀬正敏、本作で祖母である樹木と初共演を果たした内田伽羅、そして原作者のドリアン助川が登壇した。

カンヌにて開催されたレッドカーペットの様子。左からドリアン助川、樹木希林、内田伽羅、永瀬正敏、河瀬直美。フランス・カンヌでの記者会見の様子。(c)LESLIE KEE

カンヌにて開催されたレッドカーペットの様子。左からドリアン助川、樹木希林、内田伽羅、永瀬正敏、河瀬直美。フランス・カンヌでの記者会見の様子。(c)LESLIE KEE

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左から永瀬正敏、樹木希林。(c)2015 映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE

左から永瀬正敏、樹木希林。(c)2015 映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE[拡大]

これまで4作品がカンヌで上映され、審査員を務めたこともある河瀬は落ち着いた様子で「カンヌはデビューから見て育ててくれている、成長を評価してくれていると思う。今回の『あん』も上映できてうれしい」と喜びをかみしめる。樹木は、自分のシーンが大幅にカットされたことを暴露し「あそこもここも切られちゃったのよね~」と皮肉めいた発言をするなど、初のカンヌでも相変わらずのマイペースぶり。夫である内田裕也について話が及ぶと、「夫に(『あん』を)観せましたら、『アンドゥトロワーの“アン”か?』と関係のないことを言っていました」と笑った。

フランス・カンヌでの記者会見の様子。(c)LESLIE KEE

フランス・カンヌでの記者会見の様子。(c)LESLIE KEE[拡大]

海外映画祭へ初参加となる孫の内田が緊張から質問にうまく答えられずにいると、樹木は「こういうときは泣いちゃえばいいのよ」とアドバイス。それを聞いた永瀬は内田に対して「海外生活が長いから日本語がうまく話せないんだよね」と優しくフォローする姿を見せた。内田はカンヌへ参加できたことについて河瀬に感謝を示し、樹木との共演については「普通のおばあちゃんでした。普段の感じともあまり変わらなかった。撮影中はわからない漢字を教えてもらった」と話した。

この日はドリアンが書いた小説のモデルにもなった元ハンセン病患者の森元美代治・美恵子夫妻も会場を訪れており、ドリアンが「たくさんのことを教えていただきました。本当に感謝しています」と紹介すると大きな拍手が起こった。

「あん」の受賞に期待が寄せられる、ある視点部門の授賞式は現地時間5月23日に実施される。本作は日本にて5月30日より全国ロードショー。

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m i m o s a @mi__mo__sa

>RT 映画「あん」の影響なんだね~どら焼き(これは昨年の記事→ https://t.co/4ccHYjeojt )

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