「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」続編制作へ、カンヌのマーケットで発表

1999年に制作され、日本でも約7カ月間に及ぶロングランヒットを記録した「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の続編が制作されることをVarietyほかが報じている。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、ミュージシャンのライ・クーダーがキューバ音楽の老ミュージシャンたちと作り上げたアルバムをもとに、ドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースがキューバの歴史や風景などを織り交ぜて撮った音楽ドキュメンタリー。1940年代、キューバの首都ハバナの社交クラブで演奏していた老ミュージシャンたちが再び集結しアルバムを制作、ニューヨークのカーネギーホールで演奏するまでを描き、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画部門にもノミネートされた。

あれから16年。アメリカとキューバが国交正常化に向けて半世紀ぶりに動き出した記念すべき年に、老ミュージシャンたちも動き出す。監督は「ヴィック・ムニーズ／ごみアートの奇跡」や、「津波そして桜」で第84回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画部門にノミネートされたルーシー・ウォーカー。「Buena Vista Social Club Adios（原題）」と題された続編では、ミュージシャンたちのその後を追うと共に、現在行われている最後のワールドツアーの様子を収め、2016年公開を予定している。現地時間5月13日より行われるカンヌ映画祭に併設された映画マーケットで、世界の興行関係者に詳細がお披露目される予定だ。