5月23日に公開を控えた「
「サンドラの週末」はジャン=ピエール&
サンドラはうつ病を患い休職中に、解雇の危機に遭遇する。解雇を逃れる方法は、同僚がサンドラの復職を希望する代わりに自身のボーナスを放棄すること。そしてサンドラの処遇は月曜日の朝に行われる彼らの投票によって決定するため、週末の2日間を利用して同僚の元を順番に訪れ、説得を試みるサンドラの姿が描写される。
本作にコメントを寄せたのは、予告編でナレーションを担当した
コメント全文は以下の通り。
中谷美紀(女優)コメント
ダルデンヌ兄弟が弱者へ向けるあたたかい眼差しは、カメラを介在してマリオン・コティヤール演じるサンドラへ注がれ、その痛ましいほどの演技に胸を打たれた。
橋本愛(女優)コメント
1人の女性の人生に徹底的に寄り添い抜いた監督方の眼差しと覚悟に感涙。誰も悪ではない。ラスト、女性の歩く後ろ姿に静かな希望を見ました。とても、優しい映画です。
紺野美沙子(俳優 / 国連開発計画親善大使)コメント
「自分は何者でもない」と気付いたときから人は強くなれる。サンドラをリアルに演じきったマリオン・コティヤールに感服。
南果歩(女優)コメント
何よりも弱い自分に打ち勝つこと、人事を尽くすこと、そして周りの人たちを思いやること。人生は結果だけではない、それまでの道のりが大事なのだ。サンドラの歩く姿が全てを物語っている。
小島慶子(タレント、エッセイスト)コメント
自分には無理、とあなたは思うかもしれない。サンドラもそう思っている。うまくいくかどうかはわからない。だけど、彼女が何に勝ったのかを、どうか最後まで見てほしい。
板谷由夏(女優)コメント
生きていくのは大変で、そうでない人はいないと思う。光があれば影がある。ただ、いつだって「今から」は可能だ。サンドラと彼女の家族はそれを諦めない。私も諦めたくない、と思うのです。
山内マリコ(作家)コメント
働くことや主張することの意義に、だんだん確信を持っていく主人公。マリオン・コティヤールは強くもなく弱くもなくて、そこがいい。
加藤千恵(歌人、小説家)コメント
彼女は歩き、人々に会い、言葉を尽くし、前を向く。働くために、生きるために。サンドラの週末は過ぎ、サンドラの人生は続く。
小堺一機 コメント
この映画には、サンドラが聞いた音しか聞こえてきません。あなたの耳はサンドラの耳に、サンドラの週末は“あなたの週末” になるのです!!
荒木経惟(写真家)コメント
フツーの映像のシーンばかりなのに、スリリング。とくにスキなシーンは車中で3人が「グロリア」を歌うシーン、曲線の道をゆくラストシーン。サンドラのファーストシーンに胸さわいだ。
赤ペン瀧川(なんでも添削家)コメント
「映画に必要なのはこれだけだ!」という“極限まで削ぎ落とされた映画の魅力”が詰まった傑作! 生々しく描かれる1人の女性の姿に胸を打たれまくり!
光石研(俳優)コメント
玄関ベルが鳴り、ドアスコープにダルデンヌ兄弟。ドアを開けると「映画観たんだって? どお、ちゃんと生きてる? で、サンドラに投票する?」。この監督は刺してきますね。
長島有里枝(写真家)コメント
「勝つ」ことが生きることなら、生まれつき弱いものに価値はあるか。「サンドラの週末」はこの自問への、一つの答えとなった。
中田有紀(フリーアナウンサー)コメント
現実、人情、プライドの狭間で揺れ動く。今までの自分のすべてが試される。 そんな状況に向き合い答えを出すことで、人は成長していくのです。
山田和樹(指揮者)コメント
一人の行動がまた人に影響を与えて自分をも変えていく。誰にでもある孤独と勇気との戦いを見事に表現していた。素晴らしい。感動しました。
中嶋朋子(女優)コメント
傷み 苦しみ そして愛。静かに投じられた石に私の心は 揺れ続けている。けれど水面に煌めいたのは社会、人生、私たち自身の確かな光。
松田青子(作家、翻訳家)コメント
働いたことのある人で、サンドラたちの気持ちがわからない人はいないはず。甘くない現実に真っ正面からぶつかった真摯な作品だ。
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