ルキノ・ヴィスコンティの遍歴を知れる2作品を大解剖、トークショー付き上映会

イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の特集上映「Blu-ray発売記念・徹底解剖！ルキノ・ヴィスコンティ」が、4月14日、5月6日に東京・UPLINKにて開催される。

ヴィスコンティは、ネオレアリズモを牽引したことで知られ、その後、自身の出自でもある貴族の没落や芸術家の挫折を主題にした作品を制作。「山猫」「熊座の淡き星影」「地獄に堕ちた勇者ども」などを監督し、カンヌ国際映画祭パルムドールをはじめ多くの賞に輝いている。

Blu-rayの発売を記念したイベントでは、「若者のすべて」「イノセント」の2作品が上映される。アラン・ドロン主演の「若者のすべて」は、兄弟の愛と裏切りを描きヴェネチア国際映画祭審査員特別賞、国際映画批評家連盟賞を受賞。また「イノセント」はヴィスコンティの遺作で、“この世に存在する無垢なもの”というテーマをもとに耽美的かつ官能的な世界を映し出す。

なお特集上映とあわせトークイベントも開催され、ヴィスコンティについての書籍を執筆している批評家の若菜薫と、イタリアの近現代文学の翻訳を多く手がけるイタリア文学者の和田忠彦が登壇。4月14日は若菜と和田、5月6日は若菜のみが参加し、初心者からマニアまでヴィスコンティ作品を深く知る絶好の機会となる。