この公演は南壽が10月23日リリースのシングル「わたしのノスタルジア」でメジャーデビューすることを記念した招待制のワンマンライブ。今回のライブでは、“弾き唄い”と称したピアノ弾き語りや、サポートメンバーを交えてのバンド演奏でアンコールを含む全6曲を披露した。
ライブの冒頭ではオープニングムービーを上映。スクリーンにはフィンランドの湖や森といった風景や、そこにたたずむ南壽の映像が、美しいピアノのインストナンバーをBGMに映し出された。上映後にステージに登場した南壽は深く一礼をしてからピアノの前に座り、「赤坂BLITZにお集まりの皆さん、こんばんは。“南”に“壽”(ことぶき)と書いて南壽あさ子(なすあさこ)と申します。今日は短い時間ですがどうぞよろしくお願いします」と静かな口調で挨拶。そしてピアノ弾き語りで「回遊魚の原風景」から演奏を始めると、透明感あふれる歌声が会場を包み込んでいく。続けて南壽は2012年6月のインディーズデビュー曲「フランネル」を、伸びやかなハイトーンフレーズを切なげに歌い上げる。次の曲紹介では「東京でこの歌を歌うのは、今年は今日が最後かもしれません」と前置きをしつつ、夏を想起させるような歌詞が印象的な「パノラマライン」を披露した。
ライブ後半のMCで南壽は「今回はバンドとストリングス、クラリネットの皆さんと少しだけなんですが一緒に曲をお届けしたいと思います」と8名のサポートメンバーを招き入れる。続けて南壽とサポートメンバーは心地よいアンサンブルで「うろこ雲とソーダ水槽」を奏でた。そして本編ラストに披露されたのは「わたしのノスタルジア」。南壽は情感豊かな歌声で観客を魅了し、ステージを後にした。
アンコールに応えてステージに1人戻ってきた南壽は「私の未来を誓うような、今も昔もそしてこれからも変わらない私の気持ちを歌っている曲をお届けして、(演奏を)終わりにしたいと思います」と話し、ピアノ弾き語りで「歌うことだけ」を披露する。自身の気持ちをつづった歌を凛とした表情で弾き語る姿に、演奏後の会場からは大きな拍手が沸き起こった。その後ステージにはインタビュアーが登場し、南壽への公開インタビューを実施。その中でシングル「わたしのノスタルジア」に込めた思いを聞かれると南壽は「思い返せばちょうど3年前、2010年10月に書いた曲でした。私が学生時代に通っていた通学路をイメージして夕暮れの帰り道の切なくなる気持ちを歌にできたらいいなと思いながら書きました」とコメントした。最後は「これからも変わらずに、マイペースにそして本当に心を込めて歌い届けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と今後の抱負を語り、ライブを締めくくった。
なお南壽は10月にシングル発売を記念したインストアライブツアーを開催。シングル発売日の前日にあたる10月22日の北海道・HMV札幌ステラプレイス店を皮切りに全国7カ所で実施する。
南壽あさ子 プレミアム ワンマンライブ in 赤坂BLITZ
2013年9月6日 赤坂BLITZ セットリスト
01. 回遊魚の原風景
02. フランネル
03. パノラマライン
04. うろこ雲とソーダ水槽
05. わたしのノスタルジア
<アンコール>
06. 歌うことだけ
南壽あさ子 デビューインストアライブ「わたしのノスタルジア」
2013年10月22日(火)北海道 HMV札幌ステラプレイス店
2013年10月23日(水)東京都 タワーレコード渋谷店
2013年10月24日(木)愛知県 タワーレコード名古屋パルコ店
2013年10月25日(金)福岡県 タワーレコード福岡店
2013年10月26日(土)大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店
2013年10月27日(日)東京都 タワーレコード新宿店
2013年10月27日(日)東京都 タワーレコード池袋店
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音楽ナタリー @natalie_mu
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