Aimerが魅せ、Yoshが吼える!澤野弘之、カラフルな歌声で彩った[nZk]004ツアー大団円

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澤野弘之のライブツアー「[nZk]004」の最終公演が11月3日と4日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。ここでは11月4日公演の模様をレポートする。

澤野弘之(写真提供:SME Records)

澤野弘之(写真提供:SME Records)

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[nZk]はさまざまなボーカリストを招いて展開されるライブシリーズ。澤野はこれまでも、彼らゲストボーカリストと共に自身がスコアを手がけたアニメ、ドラマ、映画、ゲームの主題歌や劇中歌などをプレイしており、4回目を数える今回は[nZk]史上最多のゲスト陣が顔を揃えた。

この日最初のゲストボーカルはmpi。ドラム、ベース、ツインギター、バイオリンからなるサポートバンドの面々と共にドラマ「医龍2」の劇中曲「DRAGON RISES」をプレイした澤野(Piano)に迎え入れられたmpiは、アニメ「進撃の巨人」の劇中歌「The Reluctant Heroes」と、「甲鉄城のカバネリ」の劇中歌「Warcry」という2つのハードロックナンバーを披露。スタンディングエリア最前列のオーディエンスとハイタッチを交わす陽性なパフォーマンスと、それとは裏腹なハードでシリアスな歌声で、[nZk]004の幕開けに花を添えた。

Gemie(写真提供:SME Records)

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小林未郁(写真提供:SME Records)

小林未郁(写真提供:SME Records)[拡大]

「[nZk]ライブも4回目。4回目って不吉な数字ですよね」と笑う澤野のMCののちに登場した2番手・Gemieは、その澤野の言葉に続くかのようなステージを展開する。軽快なステップを踏みながら、アニメ「終わりのセラフ」のオープニングテーマ「X.U.」を歌い上げたのちには「私、名前を呼ばれると喜びます」と笑顔で宣言。これに「ジェミー」の声と同時に、ローマ字読みの「ゲミエ」の声が上がると「ゲミエじゃない!」と即座にツッコみ、フロアを笑わせた。そしてそんなGemieがバラード「Saving Us」をジェントルに歌うと、小林未郁もボトムヘヴィなアニメ「ギルティクラウン」の劇中歌「βios」で圧倒的な声量を見せつけたかと思えば、続く「Call me later」では2本のアコースティックギターとバイオリンを背に、優しげな歌声をオーディエンスに届ける。またAimee Blackschlegerはそのオーディエンスのハンドクラップを煽りながら「戦国BASARA弐」の劇中歌「Wild War Dance」を歌い上げ、Elianaは「甲鉄城のカバネリ」の劇中歌「icon(ninelie)」でどこまでも伸びるロングトーンボーカルを聴かせるなど、ボーカリスト陣はそれぞれのパフォーマンスでステージを彩った。

澤野が「ここから元気な方が入ってきますので」と1~3階のオーディエンスを立ち上がるように促すと、その“元気な方”であるYosh(Survive Said The Prophet)は「生きてるか! トーキョー!」「トーキョー! スクリーム!」と澤野の期待通りのシャウトと共にステージになだれ込んでくる。そして彼曰く“トンガった曲”である「Rise Above」を怒濤のテンションで叩き込むと、一転してパワフルながらにスローなナンバーである、「終わりのセラフ」のエンディングテーマ「scaPEGoat」をエモーショナルに歌い上げて、次のボーカリスト・mizuki(UNIDOTS、ex. イツエ)へとバトンを渡した。

mizuki(写真提供:SME Records)

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[nZk]004ライブ、Aimer登場時の様子。(写真提供:SME Records)

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そのmizukiはイントロが流れるや大歓声が巻き起こった、アニメ「アルドノア・ゼロ」のオープニングテーマ「&Z」をクールに歌い上げるや、なんとものんびりした調子で「生きてるか? トーキョー」とYoshのMCを丸パクリ。またフロアからの「かわいい」コールには耳に手を当ててさらなるコールを要求するなど、“ボーカリスト・mizuki”と“素のmizuki”のギャップでオーディエンスを魅了する。そしてAimerは、澤野とボーカリスト陣のプレイとトークを存分に楽しむオーディエンスに「今日はとてもお元気そうな皆さんが集まっていて」と微笑みつつ、スケール感あふれるポップチューン「Song of... <AM>」と、楽器隊が複雑なリズムを刻むストレンジなギターロック「Through My Blood <AM>」という表情の違う2曲を余裕で歌いこなす盤石のパフォーマンスを見せつけた。

mpi&小林未郁(写真提供:SME Records)

mpi&小林未郁(写真提供:SME Records)[拡大]

ライブ本編最終盤、改めてバンドのプレイに乗ってステージに登場した小林未郁と共にダンスロック「BLE@THLESS」でオーディエンスを踊らせると、ラストには小林とmpiのテクニカルな混声ボーカルが絡み合うハードロックチューン「Uncontrollable」でフロアを圧倒してステージをあとにした。

[nZk]004ライブ、Tielle登場時の様子。(写真提供:SME Records)

[nZk]004ライブ、Tielle登場時の様子。(写真提供:SME Records)[拡大]

アンコールのステージへと舞い戻った澤野だったが、mpiとこの日の“1人目”の特別ゲスト・micaという2人のボーカリストが姿を見せるや、そのコミカルムードを一掃。「進撃の巨人」の劇中歌であるミドルテンポのヘヴィロックチューン「Call Your Name」をタフにプレイする。また「今度は段取りを間違えてないよな」と苦笑いしながら、“2人目”の特別ゲスト・TIelleをステージへと招き入れ、「Into the sky」をパフォーマンスしたのちには、グランドピアノで流麗なインプロビゼーションを見せつけ、さらにステージにAimerが合流すると、そのインプロビゼーションを彼女への提供曲「RE:I AM」のイントロへとリレー。オーディエンスの大歓声と万雷の拍手の中、この曲をホールいっぱいに響かせて、4回目の[nZk]ライブを締めくくった。

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澤野弘之 [nZk]004 LIVE
2016年11月4日 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト / ゲストボーカリスト

01. DRAGON RISE
02. The Reluctant Heroes / mpi
03. Warcry / mpi
04. X.U. / Gemie
05. Saving Us / Gemie
06. βios / 小林未郁
07. Call me later / 小林未郁
08. Wild War Dance / Aimee Blackschleger
09. Don't worry / Aimee Blackschleger
10. emot1on / Eliana
11. icon(ninelie) / Eliana
12. Rise Above / Yosh
13. scaPEGoat / Yosh
14. &Z / mizuki
15. e of s / mizuki
16. Song of... <AM> / Aimer
17. Through My Blood <AM> / Aimer
18. BLE@THLESS / 小林未郁
19. Uncontrollable / mpi&小林未郁
<アンコール>
20. Call your name / mpi & mica
21. Into the sky / Tielle
22. RE:I AM / Aimer

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たいぷかのん/スーたん @typekanon

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