5月1日「お口ポカーン!! “Z”OOM in X day」
最新ミニアルバム「"Z"OOM」を携えてのワンマンライブは、この日が初めてとなったねごと。ライブはリーダー藤咲佑(B)の心のこもった影アナから始まり、彼女が「席はありますが、気持ちは前のめりでお願いします」と呼びかけると観客は歓声で応えた。ステージに現れた4人はまず、オープニングナンバー「インストゥルメンタル」をゆったりとプレイ。開放的なアンサンブルで、場内をねごとの色に染め上げていく。そして蒼山幸子(Vo, Key)の「こんばんは! ねごとです」という挨拶から場内は徐々に熱気を帯びていった。
ライブはファンに愛されている定番曲と「"Z"OOM」の収録曲を織り交ぜつつ進行。コミカルなイントロが高揚した空気を生み出した「七夕」、蒼山がハンドマイクでステップを踏んだり、くるりとターンしたりしながら歌い上げた「M.Y.D.」、澤村小夜子(Dr)の叩く変則的なリズムに乗せて展開していった「風惹かれ」などねごとの最新モードが次々と披露された。人前で初披露となる曲も多かったためか、MCでメンバーは「一発目って緊張するんだよね(笑)」と本音をぽろり。演奏中の緊張を解きほぐすように、マイペースなトークで観客を和ませた。
ライブのハイライトとなったのが、観客から募ったリクエストに応える中盤のゾーン。ここでは事前に行ったアンケートで上位に選ばれた楽曲として「ふわりのこと」とライブで披露するのは2回目というレア曲「彷徨」、さらにねごとにカバーしてほしい曲の中から選ばれたBUMP OF CHICKEN「天体観測」が披露された。「天体観測」のカバーは随所でねごとらしいアレンジが光る、フレッシュな仕上がりに。演奏が終わり蒼山が「いかがですか?」と問いかけると歓声が起き、藤咲は「こんなにバンプの曲で盛り上がってくれたんだから、ねごとの曲ではもっと盛り上がってくれるよね?」とやんわりと煽った。そこからは「Re:myend!」「カロン」といったアップテンポな楽曲が続き、本編は聴き手に寄り添うようなあたたかなメッセージが込められた「勲章」でしっとりと締めくくられた。
これまではほとんどアンコールを行ってこなかったねごとだが、この日はアンコールを実施。4人は弾けるような笑顔を浮かべて「ループ」をプレイし、「お口ポカーン!! “Z”OOM in X day」を成功に導いた。
5月2日「お口ポカーン!! “Z”OOM in Y day」
2日目のライブも藤咲の影アナからスタート。少し噛む場面もあったが滑らかな口調で観客に注意事項を伝え、「最高の1日にしましょう!」と呼びかけた。初日はミディアムテンポの楽曲からじっくりライブの空気を作っていった4人だが、この日は「シンクロマニカ」で会場の熱気を一気に高める。そのまま「Re:myend!」をダイナミックにプレイし、前日とは違うモードであることを印象付けた。
「Dreamin'」でほんのりアンニュイな空気を送り込んだあと、蒼山が最新作「"Z"OOM」のタイトルに引っ掛けて「今日はここにいる皆さんに『"Z"OOM』インしていきたいのでよろしくお願いします」と宣言。澤村の叩くリズミカルなドラムに蒼山のキュートなウィスパーボイスが絡む「彗星シロップ」で勢いを加速させていった。タイトな演奏の一方で、この日もMCはマイペースだった4人。“ねごとのエベレスト”と澤村から紹介を受けた沙田瑞紀(G)は「佑にはお立ち台があるんですけど、私にはなくて……」とボヤき、蒼山は1人カラオケに行ったところ隣室から「ループ」が聞こえてきたエピソードを語るなど、それぞれのスタイルでトークを進めた。
続いてのブロックでは、前日のセットリストには入っていなかった「week...end」を赤い照明のもとで熱演。抑制を効かせた前半のパートとエモーショナルなサビとのギャップで観客を魅せ、続く「ふわりのこと」では柔らかなサウンドで会場を包み込んだ。
その後のゾーンでは、観客のリクエストをもとにした特別なパフォーマンスを披露した4人。「ながいまばたき」「フレンズ」というシングルのカップリング曲でありながらも人気の高いナンバーを演奏してオーディエンスを喜ばせる。「ひさしぶりすぎて思い出すのが大変だったよ」と語る蒼山だが、その顔には笑顔が浮かび、演奏を楽しんでいることを伺わせた。さらにこの日は、メンバーも大好きだというスピッツの名曲「チェリー」のカバーに挑戦。ねごと流のコーラスやアレンジを取り入れつつ、大先輩へのリスペクトを込めた丁寧なアンサンブルを奏でた。
「チェリー」での盛り上がりを受けて、ライブの後半は熱気と勢いに満ちたものに。「カロン」や「ループ」といったライブの定番曲が会場に高揚した空気をもたらす。澤村は「ワンマン楽しいねえ」としみじみと口にし、蒼山は「7月20日までにもっとパワーアップして、新しい曲も作っていくので、これからも一緒にいい夢を見ましょう」と力強く誓う。そして前日と同様に、ファンへのメッセージを込めたバラード「勲章」を本編の最後に届けた。
アンコールでは蒼山がドラムを叩き、澤村がキーボードとボーカルをとる形で「カロン」のワンフレーズをプレイする一幕も。茶目っ気たっぷりの演出で盛り上げたあとは「sharp ♯」で再び観客の熱狂を煽る。そしてライブ終了後は藤咲が影アナで涙声になりながら集まった観客にお礼を伝え、「いい夢を見るまでがねごとのライブです。おやすみなさい」と挨拶し、2日間のライブに幕を下ろした。
なおねごとは、7月20日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて、「ねごと presents『お口ポカーン!!"Z"OOM in Z day』」を開催。こちらのチケットは5月31日より一般発売がスタートする。
ねごと「お口ポカーン!! “Z”OOM in X day」
2014年5月1日 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト
01. インストゥルメンタル
02. サイダーの海
03. Dreamin'
04. 七夕
05. M.Y.D.
06. 風惹かれ
07. メルシールー
08. 真夜中のアンセム
09. ビーサイド
10. NO
11. ふわりのこと
12. 彷徨
13. 天体観測
14. Re:myend!
15. 迷宮ラブレター
16. シンクロマニカ
17. カロン
18. 勲章
<アンコール>
19. ループ
ねごと「お口ポカーン!! “Z”OOM in Yday」
2014年5月2日 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト
01. シンクロマニカ
02. Re:myend!
03. Dreamin'
04. 彗星シロップ
05. ワンダーワールド
06. M.Y.D.
07. 風惹かれ
08. 真夜中のアンセム
09. メルシールー
10. week...end
11. ふわりのこと
12. ながいまばたき
13. フレンズ
14. チェリー
15. カロン
16. 迷宮ラブレター
17. ループ
18. 勲章
<アンコール>
19. sharp ♯
ねごと presents「お口ポカーン!!"Z"OOM in Z day」
2014年7月20日(日)東京都 EX THEATER ROPPONGI
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