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「せか猫」佐藤健の起用理由は仮面ライダー!?原作者・川村元気が発言

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川村元気

川村元気

世界から猫が消えたなら」の特別試写会が本日4月24日に東京都内で行われ、原作者の川村元気が登壇した。

川村のLINE連載小説を映像化した本作は、余命宣告を受けた“僕”が、突然現れた自分そっくりの“悪魔”と「大切なものをひとつ消すことと引き換えに1日の命をもらえる」という契約を結んだことから大切な人たちの思いを知っていく物語。上映後、多くの観客がハンカチで涙を拭っている様子を見た川村は「いいリアクションですね」と満足気に笑う。

キャスティングにも携わっている川村は、佐藤健を主演に選んだ理由を「(プロデューサーを務めた)『バクマン。』の撮影中に本作の製作が始まったんです。健くんは、朴訥とした青年の“僕”と、ある種の軽さを持ったキャラクターである“悪魔”の2役を表情など細やかなところで表現することがうまいんじゃないかと思った」と述べる。また、佐藤がイマジンと呼ばれる怪人を憑依させながら戦う仮面ライダーを演じた特撮ドラマ「仮面ライダー電王」に触れながら「それを観ていたからなんですけどね」と冗談交じりに語り、観客の笑いを誘う。

一方、僕のかつての恋人“彼女”を演じる宮崎あおいの配役に話がおよぶと「原作を書いているときちょうど(細田守の監督作)『おおかみこどもの雨と雪』を作っていて、そのとき宮崎あおいちゃんとずっと一緒にいたので、当て書きになっちゃったんです」と振り返る。続けて「彼女が持つ独特の距離感というものが僕は好きで、最初から演じてほしいと思っていたので、希望が叶いました」と述懐する。

印象的なシーンを聞かれた川村は「海辺で健くんが原田美枝子さん扮する母親の車椅子を押すシーン」と即答。「健くんが自分のお母さんに言葉を掛けているようにも見えて感動しましたね」と続ける。

アルゼンチンにある世界遺産・イグアスの滝でもロケが行われている本作。一人旅で同地を訪れたときに「地球が割れてしまうような感覚になった」という川村は、「あの滝の前に立つと悩んでいることとか、もっと言うと人が生きているとか、死んでいるということすら小さなことに感じる」と明かす。

猫との思い出について聞かれた川村は「小さい頃、半分家猫、半分野良猫のような猫が家にいて、その猫がある日急にいなくなっちゃって、それが子供ながらにショックだったんです。そこから20年以上経って小説に影響を与えたと思うと不思議ですね」と告白。最後に「健くんが本作を『自分の勝負作』と言ってくれていますが、作った僕らがそれを言うのはある種当然のこと。ですので劇場公開より先に観た皆さまの言葉で感動を伝えていっていただければ」と挨拶し、イベントの幕を引いた。

「ジャッジ!」の永井聡が監督を務める「世界から猫が消えたなら」は、5月14日より全国ロードショー。

※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

(c)2016 映画「世界から猫が消えたなら」製作委員会

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