高良健吾「蜜のあわれ」舞台挨拶で「熊本のことを考えてもらえるとうれしい」

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本日4月16日、「蜜のあわれ」の舞台挨拶が東京・新宿バルト9で行われ、キャストの大杉漣高良健吾、監督の石井岳龍が登壇した。

「蜜のあわれ」舞台挨拶の様子。左から石井岳龍、大杉漣、高良健吾。

「蜜のあわれ」舞台挨拶の様子。左から石井岳龍、大杉漣、高良健吾。

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「蜜のあわれ」より、高良健吾演じる芥川龍之介。

「蜜のあわれ」より、高良健吾演じる芥川龍之介。[拡大]

「蜜のあわれ」は、室生犀星の短編小説をもとにした文学ドラマ。二階堂ふみ演じる金魚から人間へと姿を変える少女・赤子と、大杉扮する老作家の関係をエロティックにつづっている。高良は本作で芥川龍之介を演じた。

高良健吾

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石井は「震災が心配される中、熊本に縁のある高良さんが来てくれたことに感謝します」とコメント。大杉が「震災のニュースを見て、朝、高良くんにどうする?と聞いたんです。そしたら『こういうときだからこそ、舞台に立ちたい』と言ってくれました。本来自分が言うべきことを言ってくれて、背中を押された思いでした」と続ける。高良はこれを受け「確かに、震災で自分の地元が大変なことになっています。でもだからといって、舞台に立たないという選択はない。こっちでしかできないことがあるし、あっちでしかできないこともある。今自分に与えられた仕事はこの舞台挨拶なので。楽しんでいってください」と客席に呼びかけた。

大杉漣

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大杉は高良について、「僕のほうがずいぶん歳上なんですが、いつも刺激を与えてくれる人です。彼は器用にしゃべる人ではないかもしれないけど、気持ちでしゃべる人。それが本当に心地よくて、いいんだよね」と絶賛。高良は「役者を始めた頃に大杉さんに出会って、いろいろなことを教えてもらいました。背中を見て学ばせてもらった」と述べ、大杉への尊敬の念を述べる。

本作での2人の共演シーンは、いい意味での緊張感に包まれた現場だったそう。大杉が「役者は“慣れない”ことが大切だと思っています。1つひとつの作品は別物だから、いつもこれが初めてだという気持ちで臨まないといけないし、緊張感をなくしたらダメだと思うんですよ」と語れば、高良は「(演技は)友達同士だからやりやすいというわけでもない。お互いを知っていれば知っているほど緊張感は生まれますし。ドキドキしたり、ちょっと嫌だなと思うぐらいのところに自分を持っていくのも、緊張感を大事にしたいからかも」と語った。

トーク終了後のマスコミ向けフォトセッションでは、大杉の提案で来場者に写真撮影を許可する異例のサービスも。高良は気丈に振る舞いながらも、「熊本のことを考えてもらえるとうれしいです」と出身地を気遣っていた。

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(c)2015『蜜のあわれ』製作委員会

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