第47回松尾芸能賞、贈呈式で大賞の小池修一郎が喜び「素敵な娯楽を作る一部になりたい」

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第47回松尾芸能賞の贈呈式が、昨日3月30日に東京都内で行われた。

第47回松尾芸能賞贈呈式の様子。

第47回松尾芸能賞贈呈式の様子。

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1979年に創設された松尾芸能賞は、日本の芸能の保存・向上に寄与した人物に与えられてきた芸能賞。第47回では、演出家の小池修一郎が大賞に輝き、シンガーソングライターの加藤登紀子、舞踊家の谷口裕和が特別賞、そして戸田恵子曽我廼家寛太郎、西川扇藏、藤舎貴生が優秀賞を、中村鷹之資が新人賞を受賞した。

贈呈式ではまず、松尾芸能振興財団の松尾國之理事長が受賞者に向けて感謝を述べた。賞状とトロフィーが授与されたあと、受賞者のスピーチへ。加藤は「たくさんの伝統芸能を築いてこられた皆様の中で、少し距離のあるポップスの世界で歌っていきましたが、今日受賞させていただき、ここまで歌い続けて良かったという気持ちでいっぱいです」と語り、戸田は「40歳にテレビに出てから、かれこれもう30年近くなりますがずっと一本の皮を泳いでまいりました。一度も岸に上がることなく、なんとかこの皮で、これからも泳げそうなので、どうか私が休みそうになったら足で蹴っ飛ばしていただきたいと思います」と力強く話した。

小池修一郎

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さらに大賞の小池は、「このお話をいただいた時に本当に私でいいのかと思いました。今、この賞とトロフィーを受け取って、本当に選んでいただいたんだと実感しております。私に仕事を与えてくださった皆様、出演して下った皆様、全てのスタッフの皆様に感謝しています。演出家をさせていただいてこの40年は、あっという間のようで永かったけれど色々な作品を作り、色々な方と出会い、山や谷を超えてきました。これからも皆さんと共に、日本の面白いエンターテイメントという素敵な娯楽を作るために私もその一部になりたいと思います」と喜びをあらわにした。

それぞれが受賞コメントを述べたあと、加藤による芸披露が行われ、加藤は自身のヒットソング「百万本のバラ」を堂々と歌い上げた。受賞者の受賞コメント全文は以下の通り。

第47回松尾芸能賞贈呈式より、芸を披露する加藤登紀子。

第47回松尾芸能賞贈呈式より、芸を披露する加藤登紀子。 [高画質で見る]

谷口裕和コメント

谷口裕和

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本日はこのような名誉ある賞をいただけましたことを身に余る幸せと思っております。
私は生まれた時から家が料亭だったので、知らず知らずのうちに芸者さんたちの踊りを見たり、お三味線の音を聞いておりました。その結果、踊りが一番大好きになり、何があっても踊りを踊るという想いで生きてまいりました。
その思いが今も続いて、一筋にやっていられることを幸せに思っております。
また流派に属せず、本名で活動させていただきましたが、3年前に映画「国宝」の監督に出逢いまして、俳優の皆様への指導という、大役を授かりました。正直、迷いましたが、社会現象のようにこの映画がお客様の元に届きまして、好評を得ましたことを嬉しく思っております。これまで支えてくださった方々に感謝を申し上げます。

加藤登紀子コメント

加藤登紀子

加藤登紀子 [高画質で見る]

たくさんの伝統芸能を築いてこられた皆様の中で、少し距離のあるポップスノの世界で歌っていきましたが、今日受賞させていただき、ここまで歌い続けて良かったという気持ちでいっぱいです。
去年は生まれ故郷のハルビンでコンサートすることができ、たくさんの方にお力添えいただきました。生まれた時は戦争中で、物心がついた時には、自分で頑張ってアイデンティティを掴んでいかなければならないという運命がありました。
歌はその人の運命の中で「確かなものは自分に大きな力をくれるもの」だと思っております。
これからも歌える力がある限り歌っていきたいと思います。

中村鷹之資コメント

中村鷹之資

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11歳の頃に、父を亡くしこの世界にいる中で、父亡き後この賞をいただけましたのも、先輩方先生方、関係者の皆様、支えてくださった皆様のおかげです。
今まで歩んできた道が合っているのかと自問自答することもあったが、この賞を励みにこれからも芸に精進してまいります。来月にはヨーロッパを巡る欧州公演に参加させていただきます。
これからもいろんなことに挑戦してまいります。

藤舎貴生コメント

藤舎貴生

藤舎貴生 [高画質で見る]

右を見ても左を見ても演奏化だらけの家系に生まれまして、その影響のせいか、歌舞伎が大好きで日本舞踊が大好きで、好きなだけが支えとなって今日を迎え、支えていただいた師匠、先生方先輩方仲間に支えられ、このような賞を賜ったものだと、深く感謝する次第でございます。
この賞を頂いたことを励みに自分が何をすべきかを考え精進してまいります。

西川扇藏コメント

西川扇藏

西川扇藏 [高画質で見る]

昨年父の後をついで、十一世の“扇藏”という名を襲名し、昨年10月に襲名披露の舞踊会を開催いたしました。父がおよそ八十年間も名乗っていた名前でしたが、私が65歳にして、その名前を継ぐことになって重みを感じております。
20数年前に松尾芸能賞新人賞を頂戴いたしまして、久しぶりにこの場に立たせて頂いて、いっそう頑張らなきゃという気持ちでいっぱいです。今回私の父のもとで若い頃修行した谷口さんが特別賞に受賞され、今活躍されている舞踊家ですので、私も彼に負けないようにいっそう励んでまいります。

曽我廼家寛太郎コメント

曽我廼家寛太郎

曽我廼家寛太郎 [高画質で見る]

このような身に余る賞を頂戴いたしましたことを感謝しております。松竹新喜劇では一通行人からスタートしました。まずは“人の芝居を見ること”だと教えられ、劇団にはたくさんの後輩ができ、その後輩たちに舞台の袖から芝居を見てもらえるような役者になりなさいという気持ちがあり、この賞は、そういった意味の賞だと捉えてこれからも精進してまいります。私を支えてくれた関係者の皆様、家族に心より感謝いたします。喜劇の道でこれからも全国に笑いを届けられるように精進してまいります。

戸田恵子コメント

戸田恵子

戸田恵子 [高画質で見る]

このような栄えある賞に選出していただき、ありがとうございます。
そして同時に受賞された皆様と、今回、同席できること大変光栄に思います。紹介にありました通り、11歳に地元の名古屋で、「中学生群像」という番組に出て15歳には歌手としてスカウトされ、演歌歌手として過ごしました。その後の野沢那智さんに引っ張り上げられ、舞台女優として一から始めました。
そんな中で、アンパンマンという、やなせたかし先生との大きな出会いがあり、40代になると三谷幸喜さんからテレビドラマ映画に引っ張り上げられて、40歳にテレビに出てから、かれこれもう30年近くなりますがずっと一本の皮を泳いでまいりました。一度も岸に上がることなく、なんとかこの皮で、これからも泳げそうなので、どうか私が休みそうになったら足で蹴っ飛ばしていただきたいと思います。
本日は誠にありがとうございました。

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