劇団ヨアガキの「神楽物語集」シリーズ、最終章で信仰の成熟と消滅を描く

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劇団ヨアガキ 神楽物語集・三「鱗打之跡」が、11月28日から30日まで京都・THEATRE E9 KYOTOで上演される。

劇団ヨアガキ 神楽物語集・三「鱗打之跡」チラシ表

劇団ヨアガキ 神楽物語集・三「鱗打之跡」チラシ表 [拡大]

劇団ヨアガキは、2021年に結成された京都の演劇企画。本作は、彼らが人魚信仰をテーマに紡いできた「神楽物語集」シリーズの第3弾にして最終章となる。

東京で記者をする神無は、鯨を信奉する新興宗教の取材を押し付けられる。嫌々ながら取材に向かうと、おばあと呼ばれる教祖が「昔々、神と動物と人の境がなかったころ」と語り始め……。

作・演出を担う興梠陽乃は「諸刃の剣である信仰心を、人類はなぜ、選んだのか。その問いの答えを見つけるための再現実験として、一章では信仰心の誕生、二章では信仰心による社会の形成を描きました。そして三章では、信仰が満ち、ほろぶ瞬間を描きます。自らの足で、心で時代を進んでいくということを伝える作品になればと思います」と語っている。

出演者には大塚啓、興梠、夏目れみ、にさわまほ、藤村弘二、山中麻里絵が名を連ねた。上演時間は約1時間30分。

興梠陽乃コメント

神楽物語集ははじめ、「信仰心」への関心から始めた物語です。これは必ずしも神仏にまつわる心だけでなく、共同体を信じる心、そこから生まれた規範に従う心も含まれます。それは時に戦争や殺戮を呼び、時に愛を分け与える動機にもなります。私たちは共同体に苦しみながら、それでも共同体に、それを信じる心に支えられることを辞められません。諸刃の剣である信仰心を、人類はなぜ、選んだのか。その問いの答えを見つけるための再現実験として、一章では信仰心の誕生、二章では信仰心による社会の形成を描きました。そして三章では、信仰が満ち、ほろぶ瞬間を描きます。自らの足で、心で時代を進んでいくということを伝える作品になればと思います。

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劇団ヨアガキ 神楽物語集・三「鱗打之跡」

開催日程・会場

2025年11月28日(金)〜30日(日)
京都府 THEATRE E9 KYOTO

スタッフ

作・演出:興梠陽乃

出演

大塚啓 / 興梠陽乃 / 夏目れみ / にさわまほ / 藤村弘二 / 山中麻里絵

※U-25チケットあり。

公演・舞台情報

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