ブランド・ゐ着るものやを主宰する永田は“粋に生き、粋に着る”を掲げ、浴衣を解いて再構成したアロハシャツやワンピース、新聞紙や網戸を素材とした1点物の服作りなどに取り組んでいる。本書のタイトル「粋様」は、末原が、永田を“神様ならぬ、粋様”と称えるために付けたもの。末原がモデルを務める本書は、今年夏に刊行予定。
さまざまな公演で永田に衣裳を依頼してきた末原は「全国あちこちで独り舞台に立ち向かうとき、永田さんの衣装に身を包むと途端に恐怖も緊張も消えてしまう。僕ら俳優にとって衣装というのは、戦争なんかで使う鎧や甲冑なんかよりもよっぽど頑丈で強靭な、平和と愛に満たされた魔法です。永田さんはそんな魔法使いたちの中でもひときわ強力なエネルギーを持っています。演劇に携わり続ける者として、衣裳家たるものがひとつのアーティストであり、その作品、服だけでも十分に注目されるべきだと僕は思っています。そして、表現者同士の絆もまた、ひとつの物語なんだと、そんなことを知ってもらいたく、この写真集を編みます」と語った。写真集のメイキング動画と、末原のコメント全文、永田からのメッセージは以下の通り。
「『粋様』~永田光枝コレクション写真集~」メイキング動画
末原拓馬コメント
永田さんと出会ってから13年、共に数々の作品を創って来ました。僕が主宰をつとめるおぼんろはもちろん、外部で脚本演出をするときもだし、僕はとにかく独り芝居の衣装を幾度も永田さんに頼んだ。それはコラボレーション、共同で一つの作品を創るという意識でした。
カフェなんかに集まって、コーヒーや、時にはフルーツパフェなんて食べながら、独り、物語を演じきってみる。永田さんは楽しそうにそれを聞き終わると、紙とペンでとりあえずのイメージを描き出したりする。大抵の場合、この日のプランはボツで、後日まったく違うスケッチが送られてくる。出来上がった衣装のお陰で物語が膨らむことも多々ありました。
全国あちこちで独り舞台に立ち向かうとき、永田さんの衣装に身を包むと途端に恐怖も緊張も消えてしまう。僕ら俳優にとって衣装というのは、戦争なんかで使う鎧や甲冑なんかよりもよっぽど頑丈で強靭な、平和と愛に満たされた魔法です。永田さんはそんな魔法使いたちの中でもひときわ強力なエネルギーを持っています。
演劇に携わり続ける者として、衣裳家たるものがひとつのアーティストであり、その作品、服だけでも十分に注目されるべきだと僕は思っています。そして、表現者同士の絆もまた、ひとつの物語なんだと、そんなことを知ってもらいたく、この写真集を編みます。
永田光枝コメント
ゐ着るものや原点は人の生き様に興味がある事、似た人は居ないし、みんな個性的❤️人の人生に似た人は居なく面白いな~、楽しい人生ばかり。洋服も人が頭通した途端、人生が始まります。興味からゐ着るものやが始まりました♪
ステージナタリー @stage_natalie
末原拓馬が衣裳家・永田光枝、写真家・三浦麻旅子とタッグ組み写真集「粋様」を制作
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