5人編成になった玉狛第2の成長描く、ワーステ「B級ランク戦最終決戦編」スタート

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『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」が本日4月12日に東京・日本青年館ホールで開幕。これに先駆け、昨日11日にゲネプロが行われた。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より、左から植田圭輔演じる空閑遊真、溝口琢矢演じる三雲修。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より、左から植田圭輔演じる空閑遊真、溝口琢矢演じる三雲修。

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中屋敷法仁が脚本・演出を手がける「ワールドトリガー the Stage」(以下ワーステ)は、葦原大介のSFアクションマンガ「ワールドトリガー」(集英社)を原作とした舞台作品。シリーズ第5弾「B級ランク戦最終決戦編」では、佳境を迎えたB級ランク戦より、ROUND6からROUND8までの様子が描かれる。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。

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シリーズ過去作と同様に、白を基調とした高さのある舞台美術がステージ上に組まれ、防衛組織・ボーダー隊員役のキャストたちはステージを縦横無尽に駆け巡りながら、俳優の身体能力を駆使したダンサブルなパフォーマンスとリズミカルな音楽を取り入れた“フィジカライブ”(Physical×Live performance)を繰り広げる。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より、手前左から植田圭輔演じる空閑遊真、山本一慶演じるヒュース。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より、手前左から植田圭輔演じる空閑遊真、山本一慶演じるヒュース。[拡大]

第1幕で描かれるのは、玉狛第2(三雲隊)、生駒隊、王子隊が戦うROUND6、ヒュースが正式メンバーとして加わった玉狛第2、影浦隊、東隊、鈴鳴第一が交戦するROUND7の様子。特にROUND7では、玉狛第2のエース攻撃手(アタッカー)を務める空閑遊真(植田圭輔)と、新メンバーとして加入したアフトクラトルの近界民ヒュース(山本一慶)がWエース体制で戦う、進化した玉狛第2の姿を見ることができる。また今作「B級ランク戦最終決戦編」では、玉狛第2のメンバーが舞台上で集合するシーンがこれまで以上に多くある。隊長の三雲修(溝口琢矢)をはじめとするメンバー5人が積極的に意見交換を行い、「近界(ネイバーフッド)へ向かう遠征部隊入りを果たすため、B級ランク戦2位以内を目指す」という目標に向かって一丸となり、絆を深めるさまが描かれる。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。[拡大]

第2幕では、玉狛第2の狙撃手(スナイパー)である雨取千佳(其原有沙)が“人を撃てないこと”について仲間たちに本音を語る場面や、二宮隊、玉狛第2、生駒隊、弓場隊の4組が火花を散らすROUND8のシーンが展開。開幕前のインタビューで、玉狛第2のキャストが特に思い入れのあるシーンとして挙げていた千佳の告白シーンでは、声を震わせながら心の奥底に眠る思いを明かす千佳に、玉狛第2のオペレーター・宇佐美栞(茜屋日海夏)、玉狛第1の隊長・木崎レイジ(田鶴翔吾)が優しく寄り添う。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。[拡大]

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」より。[拡大]

ROUND8の見どころは、圧倒的な強さを誇る二宮隊と、急成長を遂げた玉狛第2がぶつかり合うシーンだ。2021年のワーステ初演から共に戦ってきた玉狛第2キャストの4人、そして玉狛第2に新加入したヒュース役の山本が見せる、B級ランク戦での集大成に注目したい。また本作にも、ワーステシリーズでおなじみとなった各隊のダンスシーンが登場。グッズとして販売されている無線制御機能が付いたペンライトを使用すると、ダンスシーンで各隊のカラーをベースにした明かりがともり、一体感のある“応援”をすることが可能になっている。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」のキャストより、左から宇佐美栞役の茜屋日海夏、雨取千佳役の其原有沙、空閑遊真役の植田圭輔、三雲修役の溝口琢矢、ヒュース役の山本一慶。

「『ワールドトリガー the Stage』B級ランク戦最終決戦編」のキャストより、左から宇佐美栞役の茜屋日海夏、雨取千佳役の其原有沙、空閑遊真役の植田圭輔、三雲修役の溝口琢矢、ヒュース役の山本一慶。[拡大]

開幕に際し、植田は「5作品目にしてついにB級ランク戦最終ラウンドまで辿り着きました。ヒュースも入り、よりチームとしての強さを証明できたらと思います。と、同時に今作も本当に個性的なチーム、登場人物がたくさんいます。皆さまに愛していただけるように最後まで突き詰めて参りますので応援よろしくお願いします」とコメント。溝口は「ずっと大切に培ってきた『ワールドトリガー』への愛を、今回は最終決戦に込めてお届けいたします。ランク戦を観戦しているボーダー隊員の気持ちでご覧いただけたら幸いです! ご来場心よりお待ちしております」と観客にメッセージを送った。

上演時間は休憩ありの約3時間5分。日本青年館ホール公演は4月20日まで行われ、24日から27日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、5月2日から11日まで東京・シアターHで上演される。シアターコンプレックスTOWNでは、5月10日公演の模様を生配信。また、本作のBlu-ray / DVDが9月24日に発売されることも明らかになった。

現在ステージナタリーでは、本公演の特集を展開中。この特集には、開幕を間近に控えた玉狛第2キャストのインタビューを掲載しており、植田、溝口、其原、山本、茜屋が公演に向けた思いを語っている。

植田圭輔コメント

植田圭輔扮する空閑遊真。

植田圭輔扮する空閑遊真。[拡大]

玉狛第2として「B級ランク戦最終決戦編」に挑む意気込み

なんとしても、ここを勝って絶対に遠征メンバーに選ばれたいです。
みんなで走ってきた想いを積んで走り切りたいです。

自身が演じるキャラクターの見どころ、演じるうえでこだわった点

いかに自然でいられるか、いかに遊真として呼吸して言葉を吐けるかということを大切にしています。

玉狛第2および自身が演じるキャラクターの“成長したところ”“変わらないところ”

遊真自身がというより、チームとして言うと本当に強くなったなと思います。簡単ではない壁にぶつかって、その度にともに乗り越えて。チームの結束でここまで来れたんだなと思います。
変わらない部分は空気感です。玉狛にしかない空気感が好きです。

「B級ランク戦最終決戦編」における玉狛第2を一言で表現すると?

集大成

観客へのメッセージ

いつも応援ありがとうございます。
5作品目にしてついにB級ランク戦最終ラウンドまで辿り着きました。
ヒュースも入り、よりチームとしての強さを証明できたらと思います。
と、同時に今作も本当に個性的なチーム、登場人物がたくさんいます。
皆さまに愛していただけるように最後まで突き詰めて参りますので応援よろしくお願いします。

溝口琢矢コメント

溝口琢矢扮する三雲修。

溝口琢矢扮する三雲修。[拡大]

玉狛第2として「B級ランク戦最終決戦編」に挑む意気込み

この時のためにここまで必死に戦ってきたと言っても過言ではありません。
もちろんまだまだスタートラインに立つための挑戦ではありますが、築き上げてきた団結力、
そして新たな戦力を武器に大胆に挑みたいと思っています!

自身が演じるキャラクターの見どころ、演じるうえでこだわった点

修はもともと心の声含めて発言することが多い印象ですが、今回もとにかく発する情報量が多いです。むしろ増えています。
ただ、「ワールドトリガー」は今誰に何を指示しているのか分かりやすい台詞や言い回しになっていますので、スピード感のあるランク戦でも“届ける”意識を忘れないようにしています。

玉狛第2および自身が演じるキャラクターの“成長したところ”“変わらないところ”

周りの人間を“使う”ことを覚えてきたのが成長したところで、変わらないところは自分の身を大切にできないところかなと思います。
劇中のヒュースの言葉にもある、“目的のためなら自分を駒として使うことが出来る”から、ここまで来られているのだと感じていますが、溝口として修のことは心配にはなります。

「B級ランク戦最終決戦編」における玉狛第2を一言で表現すると?

「可能性」
新戦力であるヒュースの加入と、それに伴ってさらに磨きのかかる空閑のポテンシャル、千佳の決意、修の覚悟……確実に増しているチーム力に、可能性の広がりを実感できる内容になっています。これまでも、そしてこれからも目の離せない玉狛第2です!

観客へのメッセージ

ずっと大切に培ってきた「ワールドトリガー」への愛を、今回は最終決戦に込めてお届けいたします。
ランク戦を観戦しているボーダー隊員の気持ちでご覧いただけたら幸いです!
ご来場心よりお待ちしております。

其原有沙コメント

其原有沙扮する雨取千佳。

其原有沙扮する雨取千佳。[拡大]

玉狛第2として「B級ランク戦最終決戦編」に挑む意気込み

玉狛第2で遠征部隊選抜を目指すという強い気持ちでB級ランク戦に挑んできました。
いよいよ最終決戦ということで、必ず勝ち進んで最後は絶対に玉狛支部みんなで笑顔でランク戦を終えられるよう全力で戦います。

自身が演じるキャラクターの見どころ、演じるうえでこだわった点

千佳ちゃんの不安な表情、特に今回の気持ちを吐き出す大切なシーンは息づかいにも緊張が伝わるよう一語一句大切に話すよう心掛けています。
覚悟を決めて戦う千佳ちゃんの成長も楽しみにしていてください。

玉狛第2および自身が演じるキャラクターの“成長したところ”“変わらないところ”

人を撃てないという悩みで周りに迷惑をかけているということを気にしていましたが、
今回は「次の試合は普通の弾も撃つよ」と宣言し有言実行出来たのは大きな成長だと思います。
変わらないところは白米好きでご飯をいっぱい食べるところ。

「B級ランク戦最終決戦編」における玉狛第2を一言で表現すると?

「信頼出来る最高のチーム玉狛第2(玉狛支部)」
千佳ちゃんの中で自分が撃てない理由がわかり最終決戦で結果を出せたのは心から信頼出来る仲間の支えがあったからで……玉狛は本当に素敵なチームです!

観客へのメッセージ

「ワールドトリガー」の世界観に魅了され、雨取千佳ちゃんとして舞台で素敵な仲間と共に戦い続けました。「ワーステ」を愛してくださる皆さまに最後まで楽しんで貰えるよう
丁寧に大切に演じます。応援よろしくお願いします。

山本一慶コメント

山本一慶扮するヒュース。

山本一慶扮するヒュース。[拡大]

玉狛第2として「B級ランク戦最終決戦編」に挑む意気込み

ヒュースとしては、他の玉狛第2メンバーとは違った思いかもしれませんが、遠征をかけての戦い、仲間では無いと言いつつ、チームを思う気持ちが強いヒュースを全力で演じたいと思います。

自身が演じるキャラクターの見どころ、演じるうえでこだわった点

ヒュースはチームを現実的に俯瞰しているところがあります。
その中で、自分に出来ることを考え行動に移しているところが素敵です。
心の奥には熱いところも隠し持っているので、舞台でも感じていただけたらと思い演じています。

玉狛第2および自身が演じるキャラクターの“成長したところ”“変わらないところ”

ヒュースは毎作品ごとに違う立場で登場します。
今回は玉狛第2のヒュースとしての公演なので、ヒュースの中にある「仲間」という概念が変わる瞬間なのかな、と密かに感じています。

「B級ランク戦最終決戦編」における玉狛第2を一言で表現すると?

スタート!

観客へのメッセージ

今回もヒュースを演じられること、とても嬉しく思います。
4公演目から参加の自分とヒュースの立場が少し重なることもあります。
だからこそ感じ、演じられるヒュースがあると思います。
最終決戦! 玉狛第2として戦う姿を是非劇場でご堪能ください。

茜屋日海夏コメント

茜屋日海夏扮する宇佐美栞。

茜屋日海夏扮する宇佐美栞。[拡大]

玉狛第2として「B級ランク戦最終決戦編」に挑む意気込み

ここまで紡いできた思いを噛み締めて、見届けてきた玉狛第2のみんなを最後までしっかりサポートできるよう頑張ります! 宇佐美もともに走ります!!

自身が演じるキャラクターの見どころ、演じるうえでこだわった点

優しさの塊! いつも他人のことを考えていて、自分はいつ弱音を吐いてるんだろうってくらい底抜けに明るい! わたしが栞ちゃんの悩みを聞いてあげたくなっちゃう(笑)。
こだわりはあえて詳しく語らずにいようと思いますが……
どうしたら栞ちゃんが幸せになれるかなと常に考えながら演じています♡

玉狛第2および自身が演じるキャラクターの“成長したところ”“変わらないところ”

玉狛第2のみんなは、最初からそれぞれがちゃんと自分のやるべきことを全うする!って感じでかっこいいなと思っていました。ランク戦が始まってよりそれが強くなったこと、さらにみんなが少しずつ気持ちを吐露してくれるようになったところが成長というか、安心を覚えました(笑)。
変わらないのは、玉狛第2で集まった時に自然と生まれる空気感です!

「B級ランク戦最終決戦編」における玉狛第2を一言で表現すると?

絆!!!!!!!!

観客へのメッセージ

いつもあたたかいご声援をありがとうございます。
どうしたら皆さまに楽しんでいただけるか、「ワールドトリガー」の魅力をたっぷりお届けできるか、全員で試行錯誤を重ねた稽古期間でした。
各セクションとても素晴らしく、全体のチームワークもバッチリかと思います!
ご観劇いただいた皆さまの心にときめきをお持ち帰りいただけるように頑張ります!

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この記事の画像(全52件)

「ワールドトリガー the Stage」B級ランク戦最終決戦編

2025年4月12日(土)〜20日(日)
東京都 日本青年館ホール

2025年4月24日(木)〜27日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

2025年5月2日(金)〜11日(日)
東京都 シアターH

スタッフ

原作:葦原大介「ワールドトリガー」(集英社「ジャンプSQ.」連載 / ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出:中屋敷法仁
音楽:GIRA MUNDO

出演

空閑遊真:植田圭輔
三雲修:溝口琢矢
雨取千佳:其原有沙
ヒュース:山本一慶
宇佐美栞:茜屋日海夏
木崎レイジ:田鶴翔吾
小南桐絵:浜浦彩乃
国近柚宇:飯沼帆乃佳
結束夏凛:齋藤茉日
二宮匡貴:小野健斗
犬飼澄晴:泰江和明
辻󠄀新之助:梶田拓希
影浦雅人:川隅美慎
絵馬ユズル:百瀬朔
生駒達人:蒼木陣
水上敏志:松田昇大
隠岐孝二:明石陸
南沢海:内龍星
細井真織:山本早恵
王子一彰:滝澤諒
東春秋:寿里
来馬辰也:塩田康平
村上鋼:元木聖也
弓場拓磨:松島勇之介
帯島ユカリ:田上真里奈
武富桜子:内田未来

声の出演

迅悠一:高橋健介
レプリカ:鯨井康介

公演・舞台情報
©葦原大介/集英社 ©『ワールドトリガー the Stage』製作委員会

読者の反応

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せべじゅん @hasebe_junichi

ゆまおさが並んでるやつすごくいいな
なんか戦友感めっちゃ出てる https://t.co/q7jtPKzW3s

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