どうして虎になったのか?小菅紘史×中川裕貴「山月記」初の沖縄公演

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小菅紘史×中川裕貴「山月記」が、2月14日から16日まで沖縄・アトリエ銘苅ベースで上演される。

小菅紘史×中川裕貴「山月記」兵庫・玄武洞公演より。(Photo by bozzo)

小菅紘史×中川裕貴「山月記」兵庫・玄武洞公演より。(Photo by bozzo)

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小菅紘史×中川裕貴「山月記」チラシ

小菅紘史×中川裕貴「山月記」チラシ[拡大]

これは、俳優・小菅紘史と音楽家でチェリストの中川裕貴によるユニットの公演。ユニットの活動は、小菅のレパートリー作品だった「山月記」を、2020年に中川のチェロ演奏付きで上演したことから始まった。2人よる「山月記」は、これまでさまざまな場所で披露されてきたが、沖縄での上演は今回が初めてとなる。

作品について、小菅は「生きていくのに理由を求めるのは人間だけだと言います。そうかもしれません。自然界では、誰かに理由を求められなくても、雲は流れ水は巡り木々は育っているように見えます。理由のわからない事態や相手に出くわすと、わたしたちは立ち止まります。理由がわかると安心するけれど、でも理由によっては安心できないこともあります。“まったく何事も我々にはわからぬ。理由もわからずに押しつけられたものを大人しく受け取って、理由もわからずに生きていくのが、我々生き物のさだめだ” 生きていくのに理由は必要でしょうか。上演のたびに、その理由を考えてしまいます」とコメント。

中川は「チェロという楽器を演奏するとき、その音の中に『声』のようなものが在ることを理想にしています。それは『ここに何かがいた』ということを、楽器から生まれる音の中にも残したいと考えているからです。そのことは虎という異形になった李徴の中にある『人間』に対する執着や残念の感覚と共鳴します。人生の中で、何かを諦め、嘲笑い、それでも何かに狂い、そしてあるときにふと振り返る。誰もが人生のどこかのタイミングでこれらのことをしているはずです。『どうして虎になったのか?』。この後悔の独白から、後ろ向きに延びる『影』。山月記はそのような私たちの影=諸行についての優れた物語であると考えています」と思いを述べている。

なお、2月4日、13日、15日には演奏と演技ワークショップが開催される予定。詳細は決定次第告知される。

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小菅紘史×中川裕貴「山月記」

2025年2月14日(金)〜16日(日)
沖縄県 アトリエ銘苅ベース

スタッフ

原作:中島敦「山月記」

出演

出演:小菅紘史
演奏:中川裕貴(チェロ)

公演・舞台情報
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